くらうん らいた

レトロから最新までゲームの話をしたりなど。

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最近の記事

スプラトゥーンが遊べなくなる日~ゲーム保存の難しさ~

任天堂が先日、ニンテンドー3DSソフトとWiiUソフトのオンラインサービスを2024年4月上旬に終了予定であると発表した。 サーバーを維持し続けるのにも相当な費用がかかるだろうし、ましてや3DSとWiiUは無料でオンラインサービスを利用できたので終了はやむを得ないところだろう。 スプラトゥーン事実上の終了 WiiUのオンラインサービスが終わるという事は、初代スプラトゥーンが事実上遊べなくなるという事を意味する。 一応、オフラインで楽しめるヒーローモード等はあるものの

    • 50代から始めるスプラトゥーン~目標のXP2000越えを達成して~

      任天堂SWITCH用ソフト「スプラトゥーン3」。 このインクを撃ち合うオンライン対戦ゲームにおいてウデマエランクS+ 以上のプレイヤーが参加できるXマッチという対戦モードには、強さを 数値化した「Xパワー(XP)」という指標がある。 このXPを2000以上にする、というのが私にとってひとつの目標だったの だが、今シーズンどうにか達成する事ができた (スプラ3は3か月ごとの シーズン制なのだ)。 上手いプレイヤーから見ればXP2000なんて鼻で笑われかねない低い目標 ではあ

      • 『ゲーム雑誌ガイドブック』の紹介と感想

        『ゲーム雑誌ガイドブック』 さやわか・著 2019年7月発行 インターネット全盛の現代と違い、雑誌が貴重な情報源だった 時代に登場した数多くのゲーム雑誌を紹介している本です。 日本でパソコンが徐々に出回り始めた80年代前半にまずパソコン ゲームを取り上げた雑誌が誕生し、その後ファミコン大ブームに あわせてファミコン専門誌が登場、そこから各ハードの専門誌が 主流に……と、こうして年代順に追っていくと、その時代ごとに ゲーム雑誌の特色も変化していくのがわかりやすいです。 私

        • 『横井軍平ゲーム館』の紹介と感想

          『横井軍平ゲーム館』 横井軍平・牧野武文・著、文庫版2015年8月発行 任天堂が世界的な企業へと躍進していく大きな原動力となった一人、 故・横井軍平氏の生い立ちや、数々の証言、生み出してきた製品など を記した本です。 ゲーム&ウォッチやゲームボーイといった携帯型ゲーム機の開発で 知られる横井氏ですが、それよりも前の時代にアイデアあふれる 玩具を次々と世に送り出しており、本書でも写真をふんだんに使って それらを紹介しています。 どれもこれも発明品とも言うべきユニークな玩具ば

          『それは「ポン」から始まった』の紹介と感想

          『それは「ポン」から始まった』 赤木真澄・著、2005年9月発行 ビデオゲーム、とりわけアーケードゲームの歴史を語る上でぜひ手元に 置いておきたいと思わせる、至高の一冊です。 著者の赤木氏はアミューズメント業界紙「ゲームマシン」にて70年代から 国内外の業務用ゲームに関するニュース記事等を記してきた、まさに ビデオゲーム史の生き字引ともいうべき方で、よくぞこういった本を まとめてくださいましたと感謝するばかりです。 タイトルこそ1972年に発表されたアタリ社の「ポン」か

          『それは「ポン」から始まった』の紹介と感想

          『PCエンジン&メガドライブ発売中止ゲーム図鑑』の紹介と感想

          『PCエンジン&メガドライブ発売中止ゲーム図鑑』 鯨武長之介・著、2023年3月発行 「発売中止ゲーム」シリーズのPCエンジン&メガドライブ版です。 予定されていながら様々な事情で発売されなかったソフトや周辺 機器、または大幅に仕様変更したのち発売されたゲームなどを、 PC-FXやゲームギアのソフトも交えながら紹介しています。 発売中止になる理由は色々とありますが、ほぼ完成近くまで作ら れていながら出せなかったゲームなんかは開発陣もさぞや無念 だっただろうなあと思いを馳せ

          『PCエンジン&メガドライブ発売中止ゲーム図鑑』の紹介と感想

          『日本の「ゲームセンター」史』の紹介と感想

          『日本の「ゲームセンター」史』 川﨑寧生・著、2022年3月発行 日本においてゲームセンターという施設がいかにして根付き、時代ごとに どのような変貌を遂げていったかを調査し、分析した本です。 学術研究書という事もあり少々お堅い内容ではありますが、一般的な 「ゲームセンター」だけではなく、ビデオゲームを設置した喫茶店や、 子供向けのアミューズメント施設、駄菓子屋といった多様な店舗にまで 調査・分析を行っている点が意欲的です。 ゲームセンターが80年代に受けた風営法などの逆

          『日本の「ゲームセンター」史』の紹介と感想

          『テトリス・エフェクト 世界を惑わせたゲーム』の紹介と感想

          『テトリス・エフェクト 世界を惑わせたゲーム』 ダン・アッカーマン著、小林啓倫 訳 2017年10月発行 不朽の名作パズルゲーム「テトリス」が鉄のカーテンに閉ざされたソビエト連邦からいかにして全世界へと広まったかを追ったノンフィクションです。 様々な西側諸国の人物達が、この謎多き国から「発掘」されたシンプルなゲームに商業的価値を見いだし、そのライセンスを獲得すべく奔走するさまがとにかくスリリングで面白い。 個人的にはテトリス生みの親であるアレクセイ・パジトノフよりも、もう

          『テトリス・エフェクト 世界を惑わせたゲーム』の紹介と感想

          『ゲーセン戦記』の紹介と感想

          『ゲーセン戦記』 池田 稔・著、ナカガワヒロユキ・構成 2023年6月発行 懐かしいアーケードゲームのラインナップが充実している事でも 知られるゲームセンター「ゲーセンミカド」の経営者兼店長、 池田稔氏による奮闘記です。 自身が体験してきたゲーセン史を振り返り、やがて夢でもあった ゲーセン経営の実現にたどり着くのですが、その後襲いかかる 様々な試練との苦闘はまさに「戦記」というワードをタイトルに 選んだのにも納得できるほどです。 ただでさえ家庭用ゲームの進化した今の時代

          『ゲーセン戦記』の紹介と感想

          『ビデオゲームの語り部たち』の紹介と感想

          『ビデオゲームの語り部たち』 黒川文雄・著、2023年9月発行 近年は「これまでビデオゲームに関わった人たちがまだ存命なうちに その証言を後世へ残しておくべきではないか」という動きが各所で 見られますが、本書もそういった動機から生まれた企画のようです。 セガやナムコ、SNKといったメーカーで様々なゲームに関わった人達の 貴重な開発秘話は必読であり、まさに後世へ伝えていきたいインタビュー が満載の一冊です。 大ヒットしたゲームもあれば、思うように売れなかったハードなんかも

          『ビデオゲームの語り部たち』の紹介と感想

          『決定版 ビデオゲーム書籍史入門』の紹介と感想

          『決定版 ビデオゲーム書籍史入門』 山田鍵・著、2023年 1月発行 これまでに発売されたビデオゲームに関する書籍を296冊も紹介した、 まさに書籍で振り返るゲーム史といった感じの本です。 ゲームの歴史を勉強できるものや、任天堂、セガ、ソニー等メーカー別に 絞った本、プログラマーのインタビュー本やゲーム好きの思い出語り本 など、多種多様な書籍がテーマ別に紹介されています。 決してゲームの楽しさを伝える本ばかりではなく、かつて話題になった 「ゲーム脳」や健康障害といった、ゲ

          『決定版 ビデオゲーム書籍史入門』の紹介と感想

          『セガハード戦記』の紹介と感想

          『セガハード戦記』奥成洋輔・著、2023年7月発行 セガ社員である奥成氏が、関係者目線というよりいちセガファン、 いちゲームファンの立場から、セガを中心としたビデオゲームの 歴史を綴った一冊です。 もちろん、サターンやドリキャスが出た 頃のセガ社内の様子といった 社員ならではの描写もありますが、 必要以上に自社を持ち上げたり、 ライバル他社を蔑んだりする事 なく、ゲーム全般に対する「好き」の 気持ちが文章の端々から感じ られます。 まず「失敗と敗北ではない、挑戦の歴史

          『セガハード戦記』の紹介と感想