見出し画像

国内株式投資型クラウドファンディング初のEXIT案件

皆さんこんにちは。
コロナウイルスの急激な拡大により、経済にも様々な影響が出ていますね。仕事を休めない方も多いかと思いますので、お体には十分お気を付けください。

さて今回は、国内株式投資型クラウドファンディングにおける初のEXIT案件についてご紹介したいと思います。

参考までに、株式投資型クラウドファンディング先進国のイギリスのCrowdcubeでは2018年までに770社企業が調達し、そのうち、約30社がEXIT、アクティブな企業が約624社、廃業した企業が約116社となっています。(海外の株式投資型クラウドファンディングは今後まとめていこうと思います。)

画像1

以前のnoteにもあるように日本では株式投資型クラウドファンディングの市場は未成熟であり、EXIT社数も1社しかありません。
しかし、昨年末に資本力のある企業の参入や新たに登録完了した企業もあり、今後に期待が膨らみます。

国内で唯一EXITを迎えた企業とは?

日本クラウドキャピタル運営のFUNDINNOの第16号案件株式会社漢方生薬研究所は2017年1月23日に投資家457人から2925万円の資金調達に成功しました。目標金額1200万円を9分、上限金額を1時間45分で達成し、当時、最速達成案件として話題になりました。

そして、2019年7月2日にLonesta Primula Bank株式会社がFUNDINNOを通して株主となった個人投資家が保有する1株500円の株式を買取希望者のみ株式を1株750円で買い付け、1年5カ月で1.5倍のEXIT案件、国内株式クラウドファンディングにおいて、初めてのEXIT案件となりました。

(海外の株式売却によるEXITの有名な案件では、イギリスのクラフトビール企業BrewDogなどがあり、同社の株主の株式売却総額は約16.9億円でした。)

以下が投資可能金額のコースで、当時FUNDINNO史上初めて1万円コースを設け278名が株式を購入しました。

10,000円コース (20株)
125,000円コース(250株)
250,000円コース(500株)
500,000円コース(1,000株)

漢方生薬研究所は、2015年に福岡で設立された単品通販企業で、予防医療や体質改善に特化した自社ブランド商品を販売しています。

画像2

画像3

また、遺伝子研究機関DNA FACTORとDNA検査の共同研究開発しており、AIを活用した、個人の遺伝子検査結果を管理するDNA管理アプリ「いでんし手帳」もリリースしており、ネットを通じて誰でも簡単に予防医療が行える仕組みの実現を構築し、全ての人が病気・疾患を事前に予防できる社会の実現を目指しています。

漢方生薬研究所は日本クラウドキャピタル(FUNDINNO)がテクノロジーだけではなく、金融庁とのやりとりや組織力に感銘を受けたことがきっかけでFUNDINNOでのクラウドファンディングを決意したそうです。
今後は、株主とともに商品開発や株主とのコミュニティ創造などに取り組んでいくそうです。

今回の株式の買い付けは希望者のみだったため、今後もEXITの可能性があるので引き続き注目していきたいと思います。

今年の株式投資型クラウドファンディング市場では、FUNDINNOから公開されたグッドラックスリーは過去最高額の8990万の調達に成功など、既にFUNDINNOで5社、Unicornで1社が資金調達に成功しており、GEMSEE Equityの1号案件も2月10日から募集開始予定など順調な滑り出しのように見えます。

現在までの運営会社の動向は以下のnoteに書いているため、まだの方は是非ご覧ください!

今回は日本の株式クラウドファンディング初のEXIT案件漢方生薬研究所についてご紹介しました。
最後までご覧頂きありがとうございました。

今後も多くの起業家、投資家、その他スタートアップに関心のある方々に情報発信をしていきたいと思っているので、ご協力していただける方はご連絡いただけると幸いです。

また次回の投稿をお待ちください!
ありがとうございました。


前回のnote


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?