クラウドワークスwebライティングの副産物【ライティング力の向上】
こんにちは! ジュンです!
ご覧になってくださり、ありがとうございます!
このnoteでは、クラウドワークスでのリアルな記録を毎日綴っていきます。
今日はこちら。
『ライティング力の向上』についてです。
特に、クラウドワークスをやりながら実は小説を書いてる。
本当は小説書くのを上手くなりたいんだ!
と、いう方に朗報です。
このクラウドワークスで毎日書いていると、本当に質が向上します。
特に向上するのが2つ。
この2つは小説書く上でメッチャ大事です。
もちろん、クラウドワークスでライティングのお仕事をする際も同様。
なので今回は、それを基軸にお伝えさせていただきます。
1つ目は『一文一意』
一つの文章の中に意味は一つだけにする。
と、いう物です。
これが出来てるかどうかで、文章の質が相当変わります。
読みやすくなるからです。
この読みやすさというのは凄く大切。
いかに内容が面白くても、これが出来てないとダメ。
読者様の離脱に繋がるからです。
頑張って良い話を考えつく。
内容的にはハラハラしてドキドキする感動物。
なのに、読みずらさのせいで離脱されたら辛いですよね。
また、読みづらいと内容を誤解されてしまう事もあります。
原因は、内容が読者に上手く伝わっていないから。
実際、読み合いとかに出した際、読者から内容を誤解されてる作者もいました。
逆に、読みやすければ理解もしやすい。
なので、先も読んでみようかという気になる。
もちろん人気が出るかどうかは別。
後は内容次第です。
2つ目は『描写の深みが出る』
これは主に下記の3つです。
『背景描写』『心理描写』『バックボーン描写』
この力が上がるかどうかで、本当に作品が別物になります。
『背景描写』
背景はキャラがどんな格好をしているとか、いる場所はどんな所か。
そうった事についてです。
これが上手く書けているかどうかで、臨場感が全然違う。
自分がしてるX(元Twitter)の大切なフォローさんである、
我那覇アキラさんのツイート。
https://x.com/GANAHA_AKIRA/status/1778270246979227957
これ凄く重要だと思うんです。
小説は文字から世界を想像して創造する。
なので、その描写がどれだけリアルにイメージしやすいかで、読者の脳内のイメージが大きく変わります。
上の図であれば、向かって左よりも右の方が遥かにリアルですよね。
家をただ描写するのではなく、その周囲を書いてこその背景描写。
もちろん、あまりくどくなると読みづらくなる。
なので調整は必要です。
ただ、意識するしないで面白さは相当変わります。
『心理描写』
これがあるか無いかで面白さは全然違う。
もしこれが書かれていないと、読者は離脱します。
間違いありません。
読んでいても、なぜキャラがそう動くのか分からないからです。
例えば、こんなんどうでしょう。
ジュンはその場で哀しくうつむいた。
でも、顔をサッと上げて歩いてゆく。
これだけだと、頭にハテナがいっぱい浮かんじゃいませんか。
へっ? なんでジュンはうつむいたの?
しかも、その後になんで急に顔を上げたの?
意味分からない。
何なんだろう…
う〜ん、分からないからもういいや。
と、なってしまいますよね。
けれど、こう書かれていたらどうでしょうか。
ジュンはその場で哀しくうつむいた。
これについて、一体どうしていいか分からないからだ。
けれど、これ以上悩んでも意味は無い。
そう思いジュンはサッと顔を上げた。
そして胸を張り、前を向いて歩いてゆく。
と、なるとだいぶ違いますよね。
取り敢えず、
うつむいた=どうしていいか分からなかったから
顔を上げた=これ以上悩んでても意味は無いと思ったから
と、いうのは伝わると思います。
内容が面白いかどうかは別にして、頭にハテナマークは出ませんよね。
ただ、これだとまだ感情移入までにはいきません。
そこで必要になってくるのがこれです。
『バックボーン描写』
これはキャラに血肉を通わせる作業です。
世界観のリアリティではなく、キャラのリアリティ。
ここが超重要。
上手く書けると、読者がキャラに思い入れをするようになるんです。
これも、さっきの例で見てみましょう。
心理描写加えた分に、バックボーン描写も入れていきます。
後、ついでに背景描写もサクッと入れます。
ジュンは雨の降り注ぐ中、その場で哀しくうつむいた。
瞳から零れ落ちる涙を、雨が地面へ連れ去り叩きつけてゆく。
「くそっ! 俺は……」
ジュンの瞳からは涙が、口からは悔しさが零れ落ちて止まらない。
これについて、ジュンは一体どうしていいか分からないからだ。
この問題を解決する為に、ジュンは今まで色んな方法を考えてきた。
考えすぎて眠れなかった事もある。
それも、一度や二度じゃない。
その度に苦しみ、何度も諦めようとした。
───こんな事、解決出来る訳ないだろ! 考えるだけムダなんだよ!
心の中で叫び、ジュンは鬱になりかけた事もある。
これを考えると悔しくて仕方がない。
今だってそうだ。
両拳に力がこもり、全身が小刻みに震える。
でも、もう今日でそれも終わりだ。
───俺は、いつまでもこれに囚われてる訳にはいかないんだ。前に……前に進め! 顔を上げろ! 進むべきは今なんだ!
もうこれ以上、悩みに囚われていても意味は無い。
それを受け入れたジュンはサッと顔を上げた。
グッと歯を食いしばり前を向く。
そして胸を張り、前を向いて一歩一歩と歩いていったのだ。
ジュンはもう、決して後ろは振り返らない。
と、こんな感じです。
だいぶリアリティ増しましたよね。
一番最初の文章。
ジュンはその場で哀しくうつむいた。
でも、顔をサッと上げて歩いてゆく。
これに比べると、だいぶ違うと思います。
ちなみに、自分が最初小説を書き始めた頃は、上の二行みたいな感じでした。
けど、自分じゃ最高傑作だと思っていたんです w
なぜそうだったのか。
それも大事なポイントなんですが、また別の機会にお伝えさせていただきます。
ちなみに、これを出来るようになったのは、色々な方から勉強させてもらったからです。
ただ、それに加え圧倒的に大きかったのは、やはりクラウドワークスのwebライティング。
これが本当に力になりました。
やってみたら分かります。
与えてもらったプロット。
それを小説化する際のルール。
そして、納期と大量の文字数規定。
これに本気で取り組んでいけば、気付いたら出来るようになっています。
最後に。
今日、なんでこんな記事を書いたのか。
もちろん、お役に立てればと思ってです。
またそれに加えて、今日久々にやってみたんです。
オリジナル小説の方。
いや、オリジナルを書きたい禁断症状が出ちゃいまして w
今、頂いているプロットはスカッと系。
これ自体も嫌いじゃありません。
何より、お仕事として頂けてますので感謝しています。
ただ、自分がメチャメチャ好きなのはファンタジー!
でも、最近頂いている案件が忙しく全く書けていなかったんです。
書きたい……でも時間が……
それに加えて思いました。
ん? 今の力で手直ししたら、どーなるんだと。
なので、一話だけ手直ししちゃいました。
いやー楽しい♪
息抜きには最適。
2話以降はそのままですが、1話目だけ手直ししました。
こちらです。
で、この下に載せてあるのは手直し前の1話目。
ちょっと長くなります。
また、微妙に読みずらいと思います。
ただ、お時間ある方は是非ともご覧になってみてください。
手直しした文章との、違いが分かると思います。
では、お互い頑張りましょう!
『手直し前の1話目』
「逃がすなーーーーーーーーーっ!!」
「必ず捕らえて処分しろ!!」
「奴を……呪われた無魔力の者を『浄化』して、この国を守る為に!!」
ここは異世界。
雨降る中世ヨーロッパ風の街中に、兵士達の怒号が響き渡る。
その中を、この物語の主人公である少年『エデン・ノーティス』は雨と汗でズブ濡れになりながら、全力で疾走していた。
自分を捕縛し殺そうとしてくる兵士達から逃げる為に。
「ハァッ……ハァッ……! 早く逃げなきゃ……この国から……!」
ノーティスが全力で疾走するのを、街の人達は傘を差したまま訝しむ顔で見つめている。
雨とはいえ日中なのでそれなりに人も多く、ノーティスはその中をかいくぐるように疾走していた。
「ごめんなさいっ!」
人にぶつかりそうになりながら大通りを全力で逃げていたが、このままでは捕まるのは時間の問題だ。
兵士達はノーティスを全力で追い駆けてきている。
「くっ、どうすれば……!」
ノーティスは人通りの少ない方へひたすら走ってゆくと、交差点に差し掛かった。
───どっちに行く……!
まさに運命の分かれ道だが、今のノーティスにじっくり考えている暇はない。
ギリッと歯を食いしばり角を曲がると、出会い頭にドンッ! と、人にぶつかってしまい、相手を思いっきりよろけさせてしまった。
「うわっ!」
「ごめんっ!」
ノーティスが申し訳ない気持ちでサッと身を乗り出すと、相手は痛そうに顔をしかめながらも、落とした黄色い傘を拾って軽く微笑んだ。
「へーきだよ。ボクの方こそごめんね」
自分の事をボクというその相手は、ノーティスと同じぐらいの少女だった。
ショートカットでボーイッシュな格好をしているが、目がクリッとした凄く可愛い女の子だ。
それに、ぶつかってきたのはノーティスなのに謝る事から性格の良さも伺える。
「いや、俺の方こそ本当にごめん!」
ノーティスは少女の優しい性格を感じて心からすまないと思っていたが、追われている事を思い出しハッとした。
顔が再び一気に青ざめる。
「ごめんっ、でも俺行かなきゃ」
「どうしたの?」
「くっ、俺は……」
ノーティスが悔しそうに顔を軽く伏せると、兵士達がドタドタと駆けてくる足音が聞こえてきた。
もう間近に迫ってきている。
「まずい! このままじゃ……!」
悲壮な焦りの顔を浮かべたノーティスを、少女はサッと路地裏ヘ押しやった。
「ここに隠れてて!」
「えっ?」
「いいから! 早くっ!」
その言葉に押されノーティスが路地裏へ隠れると、恐そうな顔をした兵士達が角をザッ! と、曲がってやってきた。
兵士達は険しい顔で、キョロキョロと周りを見渡している。
「チッ! でも、まだ遠くには行っていないハズだ」
「あぁ、必ず捕まえなきゃな」
「その通りだ。奴は……呪われた『無色の魔力クリスタル』なんだからな!」
兵士達が全身から殺気を立ち昇らせる中、少女は突然サッとしゃがんで泣き出した。
「え〜〜〜〜ん、痛いよぉ〜〜〜」
「ん、どうした?」
見下ろしてくる兵士達に、少女は泣き真似をしながら顔を伏せている。
「いきなり男の子がぶつかってきて、向こうに走っていったの……」
「なんだと?!」
「ううっ……痛い……」
少女が嘘の泣き声を漏らすと、兵士達は顔を見合わせコクンと頷き、少女の指し示した方にバタバタと駆けていった。
その姿を見届けると、少女はスッと立ち上がり路地裏へ入ってゆきノーティスを見つめ微笑んだ。
「もう行ったよ♪」
そう言って微笑む少女に、ノーティスは謎めいた顔を浮かべている。
「なんで見ず知らずの俺なんかを……」
けれど、少女は軽くキョトンとしながら見つめた。
「う〜〜ん……なんか凄く必死な感じがするし、それに、キミいい人そうだから♪」
「俺が?」
「うん。だって必死で逃げてるのに、ボクにちゃんと謝ってくれたしさ♪ フツー、そんな時なら逃げちゃうよ」
少女はノーティスを軽く見上げながら、ニコッと微笑んだ。
その笑みが、逃亡で荒んだノーティスの心を温かく癒してゆく。
「ありがとう。でも、俺はいい奴なんかじゃない。俺は……」
ノーティスは乱れた前髪を、片手でそっと掻き上げた。
まるで、見せたくない古傷を見せるかのように。
「『無色の魔力クリスタル』なんだ……!」
額にあるそのクリスタルを見た少女は、あまりの驚きに目を見開いてしまった。
こんな物、今まで見た事が無かったから。
「そ、そんな……」
「あぁ……こんなの見た事ないよな」
ノーティスは額から手を離し、哀しく斜め下にうつむいた。
気味悪がられているのを、分かっていたから。
この国では、十三歳で皆額に魔力クリスタルを埋め込み、魔力を利用出来るようになるのだ。
もちろん、その色と輝きの強さに個性はある。
けれど、ノーティスの魔力クリスタルは無色。
学校のみんなと一緒に行うクリスタル装着の儀式で、ノーティスの魔力クリスタルだけ何の輝きも示さなかったのだ。
「だから、俺は何も出来やしない。それに……」
この国の民が魔力クリスタルを埋め込んでるのには、もう一つ大きな理由がある。
それは『感染防止』の役割だ。
かつてアーロスという悪魔が降臨し、人々に呪をかけた。
あらゆる負の感情が増大し、悪魔となってしまう呪いを。
しかも、その呪いは人へ感染してゆくのだ。
魔力クリスタルは、その呪いからの感染を防ぐ役割も果たしている。
「キミも知っての通り、アーロス自体は伝説の『五英傑』が一旦退けたけど、この国を未だに攻めてきてる。だから、無色の魔力クリスタルの俺はいずれ呪いに感染して……」
ノーティスはその先の言葉を言えなかった。
元は成績も良く、本当は学者になり人々の役に立ちたかったから。
けれど、こうなってしまった以上それは不可能。
『浄化対象』に……すなわち、殺される対象になってしまったから。
「俺はこの国を出る! そして、元々やりたかった研究をして、魔力の弱い人達も元気に暮らしていける発明をするんだ!」
そう言い放ったノーティスを、少女は哀しく見つめている。
ちなみに、少女はまだ魔力クリスタルは装着していないので、ノーティスより少し年下だ。
「気持ちは分かるよ……でも、キミのお父さんやお母さんはどうするの?」
「追い出された……」
「えっ?」
「こんな呪われた子、いらないって言われて……」
「そ、そんなっ……!」
少女の瞳にジワッと涙が浮かんだ。
心優しい少女は、ノーティスの辛さが心にギュッと沁みてきたから。
───まだ子供なのに、親に捨てられるなんて……!
実際、ノーティスはここまで地獄だった。
無色の魔力クリスタルと判明した瞬間から、仲の良かったクラスメイト達からも気味悪がられ、今は浄化対象として兵士達から追われている。
また、両親は手の平を返したように弟のディラードを可愛がり、呪詛のような暴言を吐きつけてノーティスを家から追い出したのだ。
「だからごめん。キミの気持ちは凄く嬉しかったけど、もう離れよう。誰かに見られたら、キミまで変な誤解を受けちゃうから……」
ノーティスはそれが本当に嫌だった。
自分がこんな目に合ってるのはもちろん辛い。
けれど、この少女に辛い想いをさせてしまうのは、もっと嫌だから。
───迷惑をかける訳にはいかない。こんな俺を、心から心配してくれたキミに……!
その想いを受けた少女は、ノーティスに思わずバッと抱きついた。
可愛い瞳に涙を滲ませながら。
「ううっ! そんな事ないよ! そんな辛いのにボクを心配してくれるキミが、悪魔になんてなる訳ないもんっ!!」
「キ、キミは……ぐっ……」
少女の華奢で柔らかい体から、ノーティスの心を溶かす愛と優しさが伝わってくる。
その愛と優しさに思わずノーティスが涙しかけた時、二人に向かい怒声が飛んできた。
「何をしてるのっ!!」
で、こちらがさっきも載せた手直し後のものです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?