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【#止めてくれホロライブ】同性婚問題への抗議&ボイコットを提唱します

割引あり

追記:YouTubeで内容を補足しつつ解説しました。是非こちらもご覧下さい。

どうもこんにちは、烏丸百九です。

先日、「カバー株式会社」の運営する、世界最大級の大手Vtuberプロダクション「ホロライブ」に所属するバーチャルタレント、「風真いろは」さんと「ラプラス・ダークネス」さんが、4月1日のエイプリルフール企画として「同性婚しました」と発表し、主にタレントファン層以外からの批判が殺到する事態となりました。

これに対し、WEB「女性自身」紙が批判的な内容のニュース記事を投稿、ファン層からの反発を招いています。

投稿を行ったのは、風真いろはとラプラス・ダークネス。風間は87万人、ラプラスは112万人のフォロワーを持つ超人気VTuberだ。

2人は4月1日未明に《ご報告》と題し、それぞれ《この度、同じくホロライブ6期生の風真いろは(ラプラス・ダークネス)と入籍いたしました。未熟な2人ですが今後ともよろしくお願いいたします》と綴った。あわせて、ウェディングドレス風の白いドレスを着た2人のイラストも添えられていた。この2人は互いの配信に頻繁に登場しており、ファンからは“仲良し”としてお馴染みの存在。「いろはス」の愛称でも親しまれており、注目度が高い2人だ。

実は、ラプラスは3月26日に投稿した動画内で今回の投稿への“匂わせ”とも取れるような発言をしている。動画内でリスナーからの「結婚します?」というコメントに対し「結婚します・彼女/彼氏出来ましたエイプリルフールツイート、くそしょうもないわ」と返答し、発言していた。

インプレッション数を合計すると、450万(4月1日22時時点)を超えるとてつもない反響を呼んでいる今回の2人の投稿。返信欄には、ファンを中心に《おめでとう》《おめでとうございます! 末永くお幸せに!》といった祝福の声が並んだ。

いっぽうで、次のような批判的な意見も少なくない。
《いろはスは好きだけど、エイプリルフールの結婚ネタに関してはちょっとどうかなぁと言う印象です。認識が甘い。というかホロライブの運営側にその辺止められる人いねえのかな》
《日本では結婚したくてもできない同性カップルが沢山いて、今も法制化のために動いてる方々が現実に沢山います ただファンが「尊い」と盛り上がるためだけに利用するのはやめましょう》
《同性婚をエイプリルフールのネタに使うなって何年も前から言われて炎上してるのになんでしちゃうの~!?ホロ炎上するってわかっててやってるのかわかんない所がこわいよもう》
これ、やってる当人たちは面白いエイプリルフールの「ネタ」だと思ってやってるんだろうけど実際に同性婚したくて裁判までしてる人たちからしたらネタ扱いするのは失礼だし傷つくと思うのよね なので今後ずっと同性婚したていでこのネタを突き通すんでない限りやるべきでないとおもう》
《エイプリルフールは「絶対にありえないこと」だからこそネタや冗談としての「笑って許せる嘘」として成立して楽しめるものなので、同性婚や同性カップルの成立をエイプリルフールでやるということは現実にそれができなくて不利益を被っている人間がいることをまるで無視した醜悪な振る舞い 反吐が出る》

というのも、これまでエイプリルフールに“結婚”を宣言して批判を浴びた有名人の事例は数々あった。
「性的マイノリティではない人が同性愛者やバイセクシュアルとして振る舞い、注目を集めようとする方法は“クィアベイディング”と呼ばれ、当事者を傷つける行為とされています。’22年に当時乃木坂46のメンバーだった秋元真夏さん(30)が、エイプリルフールにメンバーとの結婚式風の写真を投稿し、批判が殺到。
昨年は声優の高野麻里佳(30)が、“エイプリルフールの嘘”として仲の良い女性声優との交際を発表し批判が相次ぐことに。毎年のように同性愛や同性婚をエイプリルフールのネタとして利用することが問題となっているにも関わらず、投稿をするのはあまりにも迂闊ではないでしょうか」

上記記事より

以下では、この問題で「何が本当に問題だったのか?」を論じると共に、カバー株式会社やタレント本人への抗議が(恐らく)無意味である事から、広く効果的なボイコットと、外部企業への抗議の展開を呼びかけてみたいと思います。


これは”クィアベイティング”事件ではない

「女性自身」の記事にもあるように、「エイプリルフールは「絶対にありえないこと」だからこそネタや冗談としての「笑って許せる嘘」として成立して楽しめる」ものであり、同性婚の法制化が議論されている中でこのような投稿を行ってファンの歓心を買おうとすることは、厳密には“クィアベイディング”には該当せず、単に「同性愛をネタにして面白がっている行為」に過ぎないと思います。

あくまで作品上の表現としてLGBTQ+を描く行為と、LGBTQ+をマーケティングのターゲットとする行為は同義ではないことを忘れないようにしたい。こうした観点を持つと、その行為がクィアベイティングにあたるのかを一概に判断することは容易ではなく、クィアベイティングについては各方面で議論が続いている。

上記記事より

主にヘテロセクシャルの俳優やタレントによる”クィアベイティング”が実行されるのは、彼らが同性愛者であることを「匂わせる」ことによって、同じくLGBTQやアライのファンの関心をもらい、戦略的にマーケティングをしていくという意図があります。

無論”クィアベイティング”ではないから悪くないのだ、という話ではなく、本事案の場合、「ターゲットとなっているのは殆どがLGBTQでもアライでもない(大半が異性愛者の男性と推定される)ホロライブのファン」で、”エイプリルフールの冗談”という性質からしても、昔から芸能界でよくある「同性愛をネタにしたイジリ行為」に近いものだと考えられます。

ちなみに、ネット上では既に、この手の「同性愛イジリ行為」で広く人気を得ているコンテンツがあります。淫夢ネタです。
「淫夢ネタ」が具体的に何を指すのか、ここでは詳しく述べませんが、よく分からない方は下記のnoteが参考になると思います。

しかしながら、淫夢ネタがここまで人気になってしまっている理由は、作品のチープさが面白い…だけでは説明が付かない。
その理由を考えるに、ゲイ差別を切り離すことはできない
一方で、多くの淫夢ネタ消費者は"意図して"ゲイ差別をしているわけではないだろうし、"直接的に"ゲイ差別そのものを楽しんでいるわけでもないと考える。
つまるところ、これは悪ノリであり、内輪ネタであり、不謹慎ネタであるのだ。

上記noteより

淫夢ネタで主に嘲笑の対象となる”汚らしいゲイ男性”は、”美しいVtuberの女性”に変わり、一見して差別的と見えないように洗練ジェントリフィケーション)されていますが、その本質は「悪ノリであり、内輪ネタであり、不謹慎ネタ」として同性愛表象を、差別的かつお手軽に消費することです。
これは賭けてもいいですが、「淫夢ネタ」をゲイ差別だと認識できない人には、今回のエイプリルフールの同性婚ネタも、レズビアンへの差別だとは認識できないと思います。

ところで、炎上している事実を知ってか知らずか、「風真いろは」さんがエイプリルフール企画後に発表したツイートはこれです。(※留意すべき点として、ホロライブのエイプリルフールでは「ホロライブタレントの一部を男子にする」という企画も進行しており、彼女はその対象の一人でした)

夢だった」で済ませられれば苦労はしませんし、この方のレズビアンのファンの人が激怒していたのは事実なんですが、それについて何らかのステートメントを出す気は無さそうです。

何故カバー社やタレントへの抗議が無意味なのか?

今回の件を受けて、タレントマネジメントを担当するカバー株式会社や、「風真いろは」さんと「ラプラス・ダークネス」さん個人への非難がすでに行われていますが、私は以下の理由から推奨しません

  1. 既に「炎上」の開始から4日以上が経過しており、動きの速いネットの対応に慣れているであろうカバー社が、”謝罪・撤回の意思があるとしたら”何の反応も見せていないのは不自然である。よって、カバー社は今回の件を(ファンの大多数が既に言い出しているように)「一部のヘンテコな活動家からのクレーム」という話に矮小化して片付け、問題化しない(風化を狙う)腹づもりであると推定される。とすれば、直接的な抗議にはあまり意味が無い。

  2. 上記したものも含めて、ホロライブに限らずだが、大企業所属Vtuberのツイートは本人がアカウントを管理しているかどうかさえ不明であり、批判的なリプライなどは順次運営側に報告され、単に「クレーマー」として処理されている可能性が高い。特にカバー社は以前より、一部のアンチファンによる誹謗中傷の被害が酷いことから、徹底した誹謗中傷対策を行う旨のステートメントを繰り返し提出しており、本人への抗議は最悪、抗議者の側が”中傷者”として法的措置の対象となり、起訴や書類送検されるリスクもある。

私はこのnoteでも、「Vtuberへの誹謗中傷被害は本当に深刻なものであり、止めるべきだし、社会としても対策すべきだ」と論じてきました。正当な内容の批判であっても、毎日大量のリプライが届く人気タレントからすれば、中傷との区別が上手くつかなくても、ある程度は仕方ないとも思います。
今でもその気持ちは変わりませんし、このnoteの内容を持って、「風真いろは」さんと「ラプラス・ダークネス」さんに対する直接的な批判を行う事は厳に慎んで頂きたいです。第一、彼女らがそのくらいで考えを改めるなら、とっくに全ての該当ツイートを撤回していることでしょう。

一方、カバー社自体に個人的に抗議するのは、責任の取れる範囲で自由にされたら良いと思います。

「ドデカミン×ホロライブ」をボイコットせよ!

では、結局noteやYouTubeで、彼らの行為を腐すだけしかできないのでしょうか? 結局差別行為を咎めることは出来ず、これからもホロライブの差別は止まらないのでしょうか?

もっと効果的な方法があります。BDS運動の方法論宜しく、ホロライブへのボイコットを実施すれば良いのです。そして、適切なターゲットは既にあります。

上記サイトより、コラボ企画の説明。
上記サイトより、コラボ企画の説明。

現在「ドデカミン×ホロライブ」コラボレーション企画が稼働中であり、イメージキャラクターには「風真いろは」さんと「ラプラス・ダークネス」さんを含む五人のチームである「(悪の)秘密結社holoX」のメンバーが全員参加しています。

とはいえ、ドデカミン「だけ」をボイコットしても効果が薄い上に、400万本販売キャンペーンの方は既に進捗率が80%程度で、早々に成功してしまうものと思われます。これはもうどうしようもないので、その後も5月以降まで続く予定の他の企画群を念頭に、ドデカミンを販売するアサヒグループの系列企業アサヒ飲料株式会社」販売商品全てのボイコットと、カバー社所属タレントとの早急な契約解除を要求する抗議メールの送信を推奨します。

アサヒ飲料(株)の主な商品。全てボイコットしよう!

ドデカミン企画への問い合わせメールアドレスはこちらになります。以下に例文を掲載します。コピペでも良いので、ガンガンメールで抗議しましょう。

貴社企画への抗議とボイコットについて

アサヒ飲料株式会社
「ドデカミン」×ホロライブ キャンペーン事務局担当者様

こんにちは。私はアサヒ飲料の一消費者です。
先日4月1日、「ホロライブ」所属タレントであり、”「ドデカミン」×ホロライブ”キャンペーンにも採用されている、バーチャルYouTuberの「風真いろは」さんと「ラプラス・ダークネス」さんが、同性同士で偽りの「結婚報告」を行い、現在結婚の権利を保証されていないLGBTQ当事者の人たちなどを深く傷つけ、また批判に対して無視を決め込み、カバー株式会社としても何の釈明も無く、「女性自身」のような週刊誌にも、その態度が批判的に取り上げられる事態となっております。
貴社はアサヒグループの所属企業として、「アサヒグループ人権方針」にのっとり、「国籍・人種・民族・宗教・思想・性別・年齢・障がい・性自認・性的指向・政治的またはその他の意見・雇用形態、その他各国・各地域の法令で保護されている特性による差別や、個人の尊厳を損なう行為を行いません」と宣言しておりますが、この度の「風真いろは」さんと「ラプラス・ダークネス」さんの一連の行為は、同性愛当事者を”エイプリルフールジョーク”のネタとして差別的に消費し、その人権を侵害するものであり、貴社の人権方針に比較して、到底許容し難いものではないかと思料致します。
よって私は、カバー株式会社がこの問題について謝罪や撤回を行うか、もしくは貴社とカバー株式会社所属タレントとの一切の関係が解消されるまで、貴社製品のボイコットを世間に広く呼びかけようと考えております。
キャンペーン企画中というタイミングではありますが、コンプライアンス上重大な問題を抱えた企業との取引を継続することについて、今一度貴社として強く再検討を頂ければと存じます。

イスラエルの例を持ち出すまでもありませんが、こうした「金になればどんなことをやってもいい」という信念の政府や企業主体には、往々にして正論による抗議が通用しないものですので、まさに彼らが一番大事にしている「金」や「ビジネス」、「社会上の権威」を直接批判することが、最も有効にダメージを与えることができる方法だと思います。

ちなみに本件とは関係ありませんが、「風真いろは」さんは過去に、BDSの対象企業としても知られているコカ・コーラの綾鷹の宣伝キャラクターもやっていたようです。(既に企画は終了済みとのこと)
また、「いろはす」もコカ・コーラ製品です。

(参考)

何故君たちは腹を切って詫びないのか?

最後に、この件で「ヘンテコな活動家のクレーム」を非難し、「風真いろは」さんと「ラプラス・ダークネス」さんを擁護している皆様に言いたいことがありますので、お伝えいたします。

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