コミック・アーティナル02 ペーパー
『(I've Got) Survival Sickness』
"百合ート・フォクシーズ"
みなさん、こんえいせいー!(VTuber風あいさつ)はい、というわけで黒岡衛星フロムヘルです。いや地獄から出てきたわけではないが。でもなんか言いたくありません?フロムヘル。映画ありましたよねアメコミ原作でしたっけフロムヘル。やりすぎると字数稼ぎになってしまうフロムヘルのでほどほどにしておきますフロムヘル。で、ヘルといえば最近twitterアート界隈を賑わせている『HELLTAKER』ですか。Kawaii!というか話のノリから絵柄に至るまで、なぜポーランドにG=ヒコロウの生き写しが……?という気持ちになるわけですけども。いやーしかしね、魅力的なキャラクターとのんきな世界観が最高なだけに続きというか次が気になるわけですが、一方でラストに襲いかかるファミコン的理不尽にはもうブチギレまくり。二度とやりたくねぇー!(隠し要素を開けるために二周目を始めながら)まあでも最近買って少し触っただけの『アライアンス・アライブ』と『聖剣伝説3』をやらなければ。『オクトパス・トラベラー』も序盤で感動したまま全然進めてねーんですわよね。最近はすっかり『アークナイツ』。あと『ガールズバンドパーティ(ガルパ)』。いやーどちらもドハマり中です。『アークナイツ』はサイバーパンクSF(だと思う、多分)な世界観で行われるタワーディフェンスゲームなのですけども、スマホゲーとかソシャゲととかく揶揄られがちな業界でかなり完璧に近いというか、うわー面白ぇ!って夢中になるようなゲーム性がしっかりしており、普通にやりこんでおります。これを書いている6/9現在、『喧騒の掟』イベント中なのですけど、いやーおっかないですね鼠王。EXステージに関してはまあまだたどり着ける先でもなかろうと大分あきらめ気味なのでいいんですが、メインステージのラストはほんとに苦労させられましたよもう。もうなんか、使っているキャラ全員に愛着が湧くんですけれども、中でもグラベルとレッドの高速再配置組、マンティコアにビーハンターあたりが欠かせないレギュラーメンバーになっております。攻略に頼らず遊んでいたら面白編成によるトンチキな解法がじゃんじゃか生まれてきてそれもまた楽し。『ガルパ』はおなじみ大ガールズバンド時代の青春群像劇(+音ゲー)なんですがこれがもう、めちゃめちゃシナリオがよくて。百合的にあざといところもそれはあるんですけど、どちらかというと細やかな人間関係の機微を、バンド活動というある種の難しさを孕んだ集団行動をベースに描く、というか、いやなんかこんなにバンドの人間関係をうまく描いた創作を僕はあまり知らないです。っていうかこれまで読んできた中で一番かも。僕はだいぶハロハピ推しというか、薫くんが好きすぎるんですが、みさここよりはかおみさ?みさかお?のラブにならなそうな信頼関係が本当に好きですね……こういうのが僕の理想の百合やねんなあ……(なんですか唐突に)。音楽的にも、何をバンドサウンドで表現していくかという点で挑戦があり、特にRoseliaの音楽性はたいしたものだと思います。メロスピ2.0とでも言うべき「FIREBIRD」は必聴です。これをライブでは声優さんがやるんだから、いやーすげーなー大変だなあ……となりますわね。それはそれとしてMorfonicaのるいるいことAyasaさん(逆じゃないですか)が好みすぎてどうにかなりそうなんですがこれはライブ行った方がいいんですかね。いやーこれまでのバンドはすげーなーと感心しつつも観に行く予定はなかったんですけど、モニカ(Morfonicaの略称です)に関してはAyasaさんを観るためだけにでもだいぶ行く気になっております。問題はいつになるかということですが……少なくともライブビューイング文字数
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裏に返しまして音楽の話などを。まあまあ例によって中古CDばかり漁っている昨今なのでありますが、ここのところは月一でアーティストへの支援を行っているbandcampで心ばかりの投げ銭をして音源を購入するのが楽しみになっております。次回は7/3ですか。日本時間だと16時からなのでご注意をば。当日にだけ買える音源や値下げの企画なんかもあったりして、調べながら回ってみるのをお薦めします。さて、今年出たアルバムはという話ですけれどもまずはなんといってもKing Gnuの新譜『CEREMONY』ですか。国民的ヒット「白日」を含む充実の全12トラック。個人的にはランニングタイムが短くて何度も何度も繰り返し再生したくなるところが最高だなと思っております。レコードのA面/B面を意識したような流れもよし。そういう意味ではちょっとThe Police『synchronicity』ぽいですか。TAMTAM『We Are The Sun!』はかつての低音が効いたダブポップ時代からだいぶ遠くへ来たというか、えらくカラフルでトロピカルな音楽になったものです。やはりベースの交代劇が影響したのか。いやしかし相変わらずの高クオリティ清涼ポップ・ロック。ちょっとビックリしたのはsleepy.ab『fractal』。フロントマンのソロを挟みつつ、バンド形式としては7年ぶりということで充実の、を超えたところにあるスケールがバカでかい歌を描いているわけなんですけれども、一曲めちゃくちゃわかりやすくシンフォ・プログレみたいになるところで思わず笑ってしまいました。いや、ええ曲ですし、バンドが要請する世界観の広がりに応えた結果、という感じなのでしょうけども。Age Factory『EVERYNIGHT』は突然のミクスチャー・ロック化に困惑しつつもテンションが上がり。概ね国府達矢『ロックブッダ』あたりからだと思うのですがきてますね、ミクスチャー・ロック。もともとはもっとLOSTAGEの弟分みたいな感じじゃありませんでしたっけ……とそれでは兄であるところの(?)LOSTAGEはといえば新譜『HARVEST』とともに値段設定自由のライブアルバム『7』をbandcampで配信リリース。これがもうとんでもなくかっこいいので万人が聴いたらよいです。僕は「BROWN SUGAR」がこんなかっこいい曲だと思ってませんでしたよ正直。そろそろアルバムリリースの話も出てきたDischarming manですが、これもまたbandcampでシングルをリリース、しかし驚きの18分というちょっとしたミニアルバム、いやハードコアならアルバムありえるでこれという長尺曲。ブラックメタルとハードコアの結節点とでも言いたくなるような、しかしその先のかすかな希望が見えるようなとんでもない曲に仕上がっています。アルバム楽しみですね。リーガルリリー『bedtime story』はそろそろ「リッケンバッカー」の衝撃も薄れてはきたものの全然、今最も注目されるべきバンドだと思います。脳のどこを使って音楽やってるんでしょうね彼女らは……。あとはなんと言っても触れておきたいのが女性声優さんのミニアルバム。いやー大豊作でしょう今年は。ほぼほぼミニアルバムという尺なのが勿体ないですが、早くもシティポップ路線からもう一つギアを上げて次のモードを提示した早見沙織『シスターシティーズ』、前作から久しぶりに、またふらっとリリースしては最高の浮遊感を与えてくれた釘宮理恵『せめて空を』、バンドリ声優では工藤晴香さんの『KDHR』もまたすさまじくパンチの効いたアルバムでしたが、個人的にはひょうひょうとしたロックさが魅力の大塚紗英『アバンタイトル』が好きでした。曲名だけを見ると困惑するような、聴くことによってそういった要素が彼女らしさにつながっているのかなと思えるような出来。そしてね、何よりこの話をしないと始まらない、というのは上田麗奈『Empathy』ですよね。シングル・リリースからリード・トラックMV公開の流れで今ひとつ期待しなかった方向にきたな、とか考えてたんですけど流石はうえしゃま間違いなく声優音楽史に残る名盤だと思いますといったところでまた!