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細長い形の住宅を設計する時の落とし穴
私が過去に木造で地上3階建て+ペントハウス付きの戸建て住宅を設計したときの話です。
経験者の方もこれから設計する方もよければ参考にしてください。
間口のせまい敷地に住宅を設計する場合、自ずと建物が細くなります。
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細長い建物の場合、構造計算時に転倒モーメントという検討をすることになります。
意匠設計者からすればなんだそりゃ?という内容ですがとても重要な検討になります。
つまり建物が倒れないようにするために対策をとる必要があります。
当時考えた案は、基礎を重くするという方法でした。
基礎を重くすれば建物が倒れにくくなるので、よいかなぁと思ったのですが、これが色々大変でして。。。
基礎の耐圧盤の厚さが45センチ程度になり、通常の木造住宅の2.5倍程度です。
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地耐力は60KN/㎡と通常の木造住宅の2倍程度になります。ちなみに地耐力が大きくなるとその分地盤改良の可能性が高くなり、改良方法も大変ですし金額も高くなってしまいます。
こんなに金額が高くなるとは思わなかったなんてことが起きてしまわないように気をつけてもらいたいですね!
間口が細くても住宅は建てられますが、こういったことが起きますので、これから細長い住宅を設計する方は気をつけてください!