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屋根と半外部空間

私が建築に興味を持ったのはこの空間が好きだったからかもしれません。

大きな屋根で覆われた空間であれば雨の日でも外に出られたり、その空間で魚や亀を水槽で飼って育てていたり。

小学生の頃、江戸東京博物館の巨大ピロティに興味をもちました。

巨大なピロティ空間

こんな巨大な空間があるなんて…と感動したのを覚えています。

ちなみに最近見て感動したのはダイヤゲート池袋のピロティ空間。

線路上に建物がかかり、その一部がピロティになっているダイナミックな建築でした。

ダイヤゲート池袋のピロティ

大学生の頃、法隆寺宝物館という建築に惹かれます。屋根の下の空間が出迎えてくれるそのデザインにとても興味をもちます。

建物正面を囲う屋根(庇)

それ以来、屋根や建物の下の半外部空間の虜になります。

八王子にある工学院大学ステューデントセンターも印象的な建築作品でした。

あの肩持ちの屋根の力強さに見惚れて、大学時代の自身の建築設計の課題でも取り込んでいました。

肩持ちの力強さあふれる屋根

最近では屋根がつくりだす半外部空間のある建築は色々なところで見られるようになりました。

アオーレ長岡や神奈川県立保健福祉大学、ラゾーナ川崎もそれが印象的な建築です。

新潟の積雪にも耐える力強い屋根でした

力強い屋根は安心感を与えてくれます。

神奈川保健福祉大学の屋根
光が降り注ぐ爽やかな空間です

屋根で覆えばもちろん暗くなりますが、トップライトを設けることで光が降り注ぐ明るい空間となります。

ラゾーナ川崎
屋根下のテラスでは休憩できるようになっています

二子玉川駅や金沢美術工芸大学もガラス屋根の下の半外部空間が素敵です。

金沢美術工芸大学の広場にかかる屋根
二子玉川駅前広場の屋根

ガラス張りの屋根のおかげで明るく開放的な空間となりました。

屋根の下の空間は外部ではないので雨や暑い日差しをやわらげてくれ、風が通るので過ごしやすい空間です。

近い将来というか半外部空間は我が国を救ってくれる救世主になってくれると思いこんでいます。(というより活用するべきだと感じています)

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