間口の狭い新築木造住宅でJ開口耐震フレームを使ってみた
※この記事は建築設計者向けの記事となります。
敷地の間口が狭くて耐力壁が確保できない。
道路面にビルトイン車庫があって、耐力壁を設けると、人が通るスペースが無くて困っている。
建物1階部分が上図面のような感じですと、とても厳しそうです。。
ということでそんな間口の限られた住宅に最適なJ開口耐震フレームという商品を、採用してみました。
ちなみにこの商品は、柱や梁ではなく、耐力壁としてみなします。
耐力としては1.1倍ですが、設置する間口の長さ分を耐力壁としてみなせるので、間口が3メートルだった場合、3m×1.1倍=3.6倍の耐力となるんですね。
耐力でいったら、構造用合板9mmを910mmに片面貼った場合より少し強いくらいの強さです。
私の場合ですが、J開口耐震フレームを3つビルトイン車庫部分に採用してみました。
確かに幅芯々600mmの耐力壁を二重壁にして設けるカタチですと、耐力的に少し不安ですが、このフレームを用いることで安心感がもてますね。
このフレームは躯体の中に設置します。
柱と梁に囲まれた躯体の内側にこのフレームが設置されます。
その分天井が下がってきますので、ここは注意が必要ですね。
フレームの足元は、写真のように土台ではなく、金物を設置する形となります。
現場の手間や費用面を見ると割高にはなりますが、使ってみる価値は大いにあると思います。
よかったら参考にしてみて下さい!