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谷口吉生氏の建築・門型フレーム
谷口吉生氏の建築作品では門型フレームを用いた建築がいくつか存在します。
例えば東京上野にある法隆寺宝物館。
こちらの建築で門型フレームが設計されています。
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法隆寺宝物館は宝物を保存するための堅牢な空間と、展示品を公開し人々を迎えるための明るく開放的な空間を作り出すために、タイルで囲われた閉鎖的な空間の前にガラス張りの開放的な空間を組み合わせています。
そのガラス張りのエントランスホールの前に門型フレームの庇があります。
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驚くほど細い柱で庇は支えられていて、その姿が日本の伝統的な建築を彷彿させてくれます。
エントランスは真正面に壁が建ち両サイドからはいるようになっていますが、この上部に門型フレームの庇があります。
庇が作り出す中間領域が訪れる人を受け入れてくれるようです。
茨城県つくば市にあるつくばカピオでも大型の門型フレームが設計されています。
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法隆寺宝物館に比べて横長の門型フレームです
庇には奥行がありますが、所々にトップライトがあるおかげで明るい空間となっています。
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スポットライトのような光があふれてきます
つくばカピオの目の前が広場になっているので、まるでその広場を庇の下の中間領域がやさしくつなげてくれているようです。
丸亀市猪熊弦一郎美術館にも門型フレームが設けられています。
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こちらでは柱は用いられておらず、吸い込まれそうなカタチをしています。
実際訪れるととても大きい空間です。
門型フレームの左側には建物奥側へ通じる階段があり、ここは美術館の営業中は無料で開放されています。
庇の下の広場は経験したことのない独特な空間となっていました。
谷口吉生氏の建築には門型フレーム以外にも特徴的な庇が設けられた作品がたくさんあります。
例えば京都国立博物館・平成知新館など。
次回はその魅力を追求してみたいなと思います。
この記事以外にも建築家・谷口吉生氏の作品について作成した記事もありますので、よかったら立ち寄ってみてください!