#1 Japorium®LocalTrip実生栽 地域性苗木
今日は、三重県巡り
午後から大台町の実生栽を訪問
実生栽のメンバーさんと打ち合わせが終わり次へ向かう道中で目を見張る光景があった。
それは中心メンバーの70歳を越えようかという年齢の左近さんと天野会長はとにかく元気である。
足取りが軽く、車の運転も全然平気(笑)
そしてこの元気の源は、樹木との関わりにあるのかなと思った。
そもそも地域性苗木とは、山で採取された樹木の種を苗木にして山に戻す大台町の取り組みの1つ。
山では、苗木に育てある程度にまでしないと生存競争には勝てずいい樹木が育たない。
きっと植林活動で山が荒れ、地すべりがおき、山として機能していないのが現状。
それを人は、また戻そうとしている。
地域性苗木の活動は、どの親木から取れたかGPSに記録する事で、採れた場所や生育具合や環境変化も把握できる。
もちろん、どこの樹木がどの種を落とし、この苗木がどこで採れたかもデータを取っている。
ものすごい取り組みで、10年近くになる。
ただ悩みは近年の環境変化が著しく種も取れなくなってきている。
亜高山帯にいる楓の中でもレアなオオイタヤカエデは、数年間種をつけることはないらしい。
一概に天候不順だけではない。
樹木の生態は、ほんとに不思議なことばかり。
樹木っててっきり毎年種をつけると思っていた(笑)
もしかしてなかなか種をつけないってのは、増やしたくないという樹木の処世術でもあるのだろうか...。
兎に角、実生栽の話に戻る。
ここでは、その希少な種を赤子のように育て、まっすぐに育ったら(まっすぐでないと戻せないルール)その山へ返す事に何年も時間を費やす。
実は、地域性苗木はその地域だけで流通するものだけではなく、全国各地へ渡すこともあるが、種類によっては生態系を乱す理由で植えれない事も。
ただ私には、全く理解出来なかったが左近さんたちは笑ってアオダモが沖縄や北海道へいったよねーって言ってたのはすごい事なんだろうか(笑)
そこは今度聞いてみよう
実生栽という名のあるがままの盆栽
山へ返すことのできない小さく未熟なもの、特異な形の苗木は、メンバーたちの手によって美しい盆栽へと姿を変える。
種から苗木を育てる、盆栽に仕立てることへの愛情、地域への貢献、なにより実生栽を発信し、知ってもらえる喜びは彼女達にとっての活力である。
この実生栽の活動することで80歳以降の生き方が変わるんさって左近さんが運転中に笑顔で話していた事は忘れられない。
まだまだ元気に美しい苗木を作ってもらうために何ができるだろう…
こんな素晴らしい人達の想いをJaporium®はどう紡いで行けるのだろうか…
思いに深けながら帰路へ
Japorium®LocalTrip.#japorium#実生裁#盆栽#苔#モミジ#紅葉#宮川森林組合
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