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Day5-後編- カンボジア プノンペン パンツ一丁 下着 ドアロックサバイバルの巻

コロナ禍2年半ぶりの先日までの国外出張。42歳のおじさん一人が久々に海外に行き、体験したドタバタ珍道記。記憶記録を含めて、久々に書きます。

滞在してから少し間が空いてしまいました。

そのため、アナログの日記で記した部分から、抜粋してこちらのnoteに上げていきます。

日本未上陸のアメリカはパパ・ジョンズ PAPA JOHN'Sがカンボジア プノンペンに上陸しており、飛込で入店してPIZZAを食べて満足満足からの話の続き。

アメリカ留学時代の懐かしいピザを食べて、懐かしいカンボジアとの仲間との再会を終えて、この日は、遂にカンボジア・プノンペン最終日。

昨日来たのでは?と思うぐらいの感覚でコロナ禍ぶりの渡カンは、時が進むのが早かった。

さて、次の日はカンボジアからタイはバンコクへの移動。しかも、飛行機は朝のやや早い時間。

夕方にピザを食べていたと言うこともあり、ホテル近くで、かるく夜ご飯(一人ヌードル)を済ませ、荷造りのために早めにホテルの部屋へ戻っていた時に「事」は起きた。

ドンドンドンドン!!!!

ドアがノックされる。

(既に22時近くだ。こんな時間に何だ?誰だ?)

「Yes! What?!」

恐る恐る部屋の扉を少しだけ開ける。

すると、ホテルのレセプション兼マネージャーが立っていた。

「Your reservation was already expired, sorry, I wasn't aware of that」

(ごめん。あなたの今日の予約がないことを気が付かなかったよ)

どうやら、僕の本日の滞在予約がないとのこと。今夜も泊まるなら、1泊分、今支払ってくれとのことだった。

実際にネットで取った予約を見てみると、マネージャーの言った通り、1泊分、予約が足りていない。日付の読み違いのウッカリミスだ。

「ネット予約じゃないから1泊40ドルだ」的な事を言われて、50ドル札しかなかったから、50ドルを支払った。

「お釣りを持ってくる。ちょっと待っていてくれ」とのことだった。

数分後

ドンドンドンドン!!

再び、ドアノックが聞こえた。

基本的に、泊まっているホテルの部屋に人を上げる時は、気心の知れた人以外は入れたくない。こんなことを言うと気分が悪くなる人がいるかもだけど、海外かつ、外国人だと、それは更に厳選される。

そのため、ノックが聞こえたから、ドアを開けて、マネージャーが部屋に入るよりも、自分が廊下に出てお釣りをもらおうとした。

それが全ての失敗の始まりだった。

ガッチャン。

扉は僕の戻りを待たずに閉まってしまった。もちろん、オートロックだ。

「しまった!やっちまった!」

ルームキーは、部屋の中だ。しかも僕の格好は、タンクトップとパンツ一丁、裸足だ。

「ははは。やっちゃったね。いいよ。俺が受付からスペアキーを持ってくるよ。ちょっと待っていてくれ。」

とマネージャーから有難い言葉が。。。

タンクトップとパンツ一丁、裸足に手にはお釣りの10ドル札1枚。

(人に会いたくない。。。)

5分経過

10分経過

15分経過

一向にマネージャーは戻ってこない。

おい!マジかよ!何やってるんだよ。

ちょっとずつ焦りからイライラしてくる。

もしや、まさか、ホテルのハウスキーパーが本日の仕事は終わりで、僕の部屋の鍵を自宅とかに持って帰っているのかな?とネガティブシンキングが広がっていく。

不安は募るばかり。。。

廊下を少し歩き、エレベーターの前まで行ってみる。

エレベーター扉上のランプが下の階から上の階に上がってくる。

ホッ。ようやくマネージャー来たか!と思い、

チーン。と音が鳴り、エレベーターの扉が開く。

出てきたのは、ホテルの別のお客さん。中国か韓国系の男性が一人。

(えっ、何、コイツ?パンツ一丁で廊下で何やってんだよ?)

と言う感じで、通り過ぎる時に横目で見られた。

そりゃそうだろうな。逆の立場だったら間違いなく、僕もそうする。

30分経過

45分経過

来ない。

久々のカンボジアで僕は忘れていた。そうだった!基本的にはカンボジアは約束・契約不履行続出の国だった!スッカリ忘れていた!

10年前カンボジアでカフェ経営をしていた時に、取引業者にも元従業員達にも数えきれないぐらいの裏切り行為をされていた過去を思い出していた。

(こっ、これは、自分で何とかしなくては。。。)

恥ずかしいけど、スマホも持っていない状況、このパンツ一丁で、ホテル1階の受付まで行って、鍵を取りに行かなくてはならない。

左右とキョロキョロしながら、エレベーターに乗り込み、ホテル1階に到着。完全に変質者だ。

1階のロビーには、欧米系の男性客が1人と、入り口扉を開いたり閉めたりするガードマンしかいない。

ホテル受付カウンターには誰もいない。

(※ちなみに泊まっているホテルは、小規模のブティックホテルです。)

ガードマンに「受付は?他のスタッフは?」と聞くが、「分からない」とのこと。

流石に、パンツ一丁で、ホテル入口のロビーでウロウロするわけにはいかない。

サッとロビー周りを見て、誰もいないと言うことは、「マネージャーは鍵を探しているんだろう。」とポジティブシンキングをして、取り合えず、エレベーターに再度乗り、自身の部屋の前まで戻り、再び待機モードに入った。

60分経過

75分経過

段々と不安になるし、通り過ぎる他の客に、「I forgot my room's key inside. Damn!(部屋の鍵、中に忘れちゃったよ。クソっ!)」と独り言を言うヤバイヤツになっていた。

この日は、カンボジア滞在最後の夜。荷造りをし、今までのカンボジアを振り返りながら、シャワーを浴びて、早く床に着こうと決めていたのに。。。

(もう一度、1階までマネージャーを探してみよう。)

勇気を持って、再びパンツ一丁のまま、エレベーターに乗り込み、1階ロビーに行った。変質者シーズン2だ。

さっき来た時にいた欧米人はいない。扉の開閉をするガードマンはいた。

受付カウンターには。。。。

いない。。。

マジか。。。

(はてどうしようか。。。)

とガックシ来ていると、カウンターの奥の方に小部屋があり、そこから「ガハガハガハッ!!」と人の笑い声が聞こえ、明かりが漏れている。

!!!!!

(どういうことだ?)

恐る恐る、その奥の部屋を見ると、4人組のカンボジア人がテーブルゲーム(賭け事)をしている。。。サイコロゲームだ。

よく見ると、マネージャーもいる。テーブルの上には、ビールの空き瓶が何本も並んでいる。。。さては、飲んでいるな?!

………。

イライラが募って来た。爆発しそうだ。。。

「ねえっ!」と大きな声で話しかけてみた。

4人共ビクッとして、こちらを見る!

一瞬なんだコイツ?!と言う顔をされたが、マネージャーが僕に気づいた。

「おお!日本人か。どうした!何か用か?」とか言ってきやがった。。。

「部屋の鍵。。。」と僕。

!!!!!!!

「おおーーーー!!!!ソーリーソーリー!!すっかり忘れていたよ!!」
とのこと。。。

時刻は夜の11時を過ぎていた。。。

取り合えず、部屋を開けてもらい、急いでシャワーを浴びて、荷造りをして、次の日の朝に備えて、床に入った。。。

おおう。カンボジア、2022年になっても闇は深いっす。。。

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