山田寺の仏頭(興福寺国宝館)を見て考えたこと
いつのころからか、奈良の仏像の前に立つと、これまでに自分が出会ってきた人、これまでに自分が訪れてきた場所、そして、これまでに自分が経てきた人生、そういったものを思い出すようになった。
多分それは、奈良の仏像を最初に見た時から歳を重ねたからであろう。子供の頃、祖母の手に引かれてお寺を巡った。そして、多くの仏像と出会った。そして今、改めて仏様に今向き合う。最初に会った時から今までの間、私が歩んできた人生に意味があったのだろうか。何ら意味などないのではないか。まだ分からない。しか