著者の熱量に頼らない。出版社も想いを伝えていくべき
出版業界では、年々書籍の販売数が上がってきているものの、本が売れにくい状況が続いています。そんな中で、どのようにして読者に本を届けていくか――?
15万部を越えるベストセラー『おとな六法』のプロモーションに携わった岩瀬恵理子が登場。PR成功の裏側について、岩瀬が仕掛けてきた様々な施策とともに語ってもらいました。
岩瀬はリアル書店にとどまらずネット書店での販促と管理、そして全体的なプロモーション活動をプロデュースしています。
今回、動画番組に登場し、弁護士でありながらYouTuberとしても活躍する岡野武志さんの著書『おとな六法』を例に、10万部突破のベストセラーを生み出したプロモーション術を語りました。
発売当初、岡野さんの知名度は子供たちの間では高かったものの、大人にはあまり知られていませんでした。そこで岩瀬は、書籍のインフルエンサーとコラボレーションしたり新聞に書評を掲載してもらうことで、本の信頼性を高める戦略を取りました。
さらに、著者の岡野さん自身にも積極的に告知活動に参加してもらい、予約数を7600冊まで伸ばすことに成功。Amazon限定のステッカーを制作するなど、岡野さんのファンに喜んでもらえる施策を行いました。その結果、『おとな六法』は発売からわずか数か月で10万部を突破する大ヒットに。10万部突破を記念して、キラキラの帯にリニューアルしたエピソードも紹介しています。
本の販促に関わることなら何でもやると話す岩瀬。紀伊國屋書店限定のオリジナルグッズを制作したり、読者に向けた動画を制作したりと、その活動は多岐にわたります。従来は、著者、メディア、書店という3方向へのアプローチが中心でしたが、今後は読者も巻き込んだプロモーション活動が重要になってくると岩瀬は考えています。また、出版社は著者の熱量に頼るのではなく、読者に対して、もっと積極的に本の魅力を伝えていく必要があると話しました。
本や著者の魅力を、読者により近い距離で伝えていく。新しい時代のプロモーションのあり方が見えてきます。
▼本編はこちら▼
主な内容:
・本の販促はリアル書店とネット書店両方で
・ベストセラー書の発売前に行った施策
・YouTuber著者とのPR活動の裏側
・こだわりの販促物
・PRの「必勝パターン」を掴んだ
・「誠実さ」でファンを獲得
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