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『大規模オンラインイベントを成功させるコツ』
『オンライン・セミナーのうまいやりかた』発売記念セミナー
弊社で発刊した『オンライン・セミナーのうまいやりかた』の発売を記念して
著者の高橋龍征氏と毎回ゲスト1名を招いて、オンラインセミナーを開催。
今回、第4回にはおうえんフェス 代表理事の高田洋平氏をお招きして、
「大規模オンラインイベントを成功させるコツ」についてお話いただきました。
▼おうえんフェスとは
イベントなどの興行が東京に集結することに疑問を覚えた同氏が
「地方も活性化していきたい!」と立ち上げたイベント。
コロナ禍で外に出掛けられなくなた親子向けに
「親子でオンライン体験フェス〜 #おうち時間 を楽しもう〜」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000713.000012974.html
を開催5月・6月の2回で計15000人を動員
イベント内容は小田急ロマンスカーの体験イベント
・行政と四国でオンラインフェスを開催
https://peraichi.com/landing_pages/view/oyakofes
・青森県の夏祭りのオンライン化
https://onlineaomori.com
・熊野バーチャル筆祭り
https://kumanofude-v-fudematsuri.com
地方で頑張っている人を増やして応援すべく、
日本各地で精力的にオンラインイベントを主催。
▼おうえんフェスの立ち上げに至るまで
「一人ひとりがお金とかに縛られずに自分らしく生きていく」
という信念のもと
みんなが一歩踏み出せるような組織を作れればと立ち上げました。
自ら何もない状態からのチャレンジするのはとてもハードルが高いです。
でも、それを応援したいと思う人は結構世の中にいます。
”ここにきたいら応援してあげるよ”と背中を押してあげられれば、
多くの人がより挑戦しやすい環境がつくれると思います。
もちろん、最初はサポートくらいからスタートします。
そのうちに、応援している人が成果を出すと
「自分もできるのではないかと」
と思うことがあります。
応援しているうちにやる気になる
それによってチャレンジを増やしていく
挑戦と応援の循環をつくることを目標にしています。
▼イベントって1人でまわせるの?
私は、目的や目標の決定やチームビルディングはやりますが
全てを1人でまわしているわけではなく、
「チームをどう自走できるようにするか」
を意識しています。
そのためにも重要なのがイベントのコンセプト設定です。
私にとってのビジョンは「心踊り狂う社会」
目的、目標、ビジョン、価値観は大前提として必要。
コンセプトは大事なポイントになってきます。
▼コンセプトを考える上で大切なこと
皆さんも会社などで企画を立ち上げることがあると思います。
そこで課題になってくるのが、ターゲットやコンセプトを定めることです。
いいコンセプトの条件で一番大切なのは、
「見て聞いてわかりやすいか」どうかです。
コンセプトがふわっとすればするほど、集まる人も不明確になります。
集客だけでなく、運営メンバーも同様です。
そのイベントに携わる全員が同じ方向を向いてもらうためにもコンセプトは重要です。
▼新しいイベントはどのように思いつくのか
イベントの企画をどこで思いつくかは、ずばり
相手との対話の中で生まれます。
人と話をすることで、いろいろなアイデアが生まれてきます。
目の前の人・情熱を持っている人がやりたい事をどうやって形にするかを考えることから企画が始まります。
▼企画のレベルに落としこむ
対話の中で思いついたことを実際に大事にしていること
自分が伝えたいこととやりたいことと周りの人が共感するか違います。
いかにして目線を合わせていくか。
この作業が「編集」に近いと考えます。
得てして、思いが強い人は空回りしがちです。
内輪ノリの延長というと聞こえが悪いかもしれませんが、
ノリに客観性を持たせるということから始めてみてはいかがでしょう。
▼いろいろなイベントを経て
これまで数多くのイベントを主催してきて正直大変だったり、
プロジェクトが思った通りにいかなかったりすることも多くありました。
参加してくれた人の期待に添えなかったりと、これは期待値のコントロールが事前にできていないことに起因します。
スタッフに対して、細かなケアできず嫌われることもありました。
そんな中でも明確に嬉しいときがあります。
それはイベント終わった後に「次はこんなことしようぜ」
とその先の未来が広がっている感覚を得たときです。
それぞれの人たちが一歩を踏み出して、
その先の未来が広がる世界が見えてくると主催者冥利に尽きます。
▼この先を見据えて
私が多くのイベントを立ち上げてから意識していることがひとつあります。
それは「エンタメと教育の融合」です。
エンタメには人を集めるパワーがあります。
ここから”気づき”や”学び”を感じ取って欲しいです。
イベントはあくまでいいコンテンツとの出会いの場に過ぎません。
人の人生を変えるコンテンツはなかなか見つかりにくいです。
これは世に多いわけではないですが、存在はします。
人によって刺さるタイミングは異なるので、
人生を変えるきっかけとしてイベントをいかに多くつくるか
が大切であると思います。
私はいかに関わった人を幸せにできるか
「やりたいことをやればいい」「あなたはどうしたいの?」
など相手の思いを尊重したいと考えています。
フェスをやっているのも
エンタメと教育の融合がしたいからです。
最後には思いが強い人がきっと勝つことを信じて…
【登壇者紹介】
高田洋平 一般社団法人 おうえんフェス 代表理事
オンライン体験協会 理事 イベント・コミュニティ・ラジオプロデューサー
全国の挑戦する人たちを応援するプラットフォーム、おうえんフェスにて、1000人規模のイベントを主催。
「#全国応援の旅」 では 、首長さんや地域のコミュニティリーダーをはじめとする全国の挑戦している人たちにインタビューを実施。
現在はSDGsオンラインフェスタ、親子でオンライン体験フェス、オンライン青森夏まつり等、様々なテーマで全国から数百人〜数万人が集まるオンラインイベント・体験をプロデュース中。
一人ひとりがワクワクに沿って挑戦していける心躍り狂う社会を目指し活動。
著書『オンラインイベントの教科書』
https://www.amazon.co.jp/dp/B086H1SPLD
【著者紹介】
高橋龍征 conecuri合同会社代表 WASEDA NEO プロデューサー
早稲田大学第一文学部哲学科卒業、CSK(現SCSK)で営業、経営企画に従事後、早稲田大学大学院にてMBA取得。ソニーやサムスン電子での事業開発マネジャー等を経て独立。デジタルハリウッドのアクセラレータやFintechラボ立ち上げ等に従事後、テック企業の共同創業・経営(取締役COO)を経て現職。早稲田大学の社会人教育事業WASEDA NEO開校に伴いプロデューサーに就任。ファイナンスの早稲田大学OB会(稲門会)事務局や地方創生NPO理事など複数のコミュニティの運営に携わる。2020年にconecuri合同会社を設立。情報経営イノベーション専門職大学客員教授。著書に『オンライン・セミナーのうまいやりかた』(クロスメディア・パブリッシング)がある。
【著書紹介】
『オンライン・セミナーのうまいやりかた』(高橋龍征著)