連載【10】刺繍教室クロスマァムのひよこ時代ー学びと出会いとそれから…
とんとん拍子にスタートしたように見えるが、刺繍の何をどのように教え、伝えていくのか?自分はどんな教室を目指すのか? プレ刺繍教室とはいえ、特色は必要である。頭の中で色々とイメージする日々の中、私にはデンマークのデザイン以外にも魅力的な作品との出会いがあったことを思い出した。
それは、まだ上の子が2歳の頃のこと。隣のマンションの日本駐在のアメリカ人から、クッキング&イングリッシュのレッスンに誘われた。彼女は日本でのお友達作りが1番の目的とのことで、子供も連れて来て彼女の子供たちと遊んでほしいという。私は早速公園仲間と一緒に参加することにした。
その玄関を入ると、大きなバルーン飾りが目に飛び込んできて、いかにもアメリカのお宅らしかった。そしてそのバルーンの奥の壁やドアに、とても可愛らしい刺繍作品が飾られていたのである。
そのデザインは、クロスステッチに縁取りが入っている可愛らしいカントリー調で、ヨーロッパのものとは違うインパクトがあった。そしてカラフルな額装も作品をいっそう可愛くみせていた。
それが私にとって初めてのアメリカンクロスステッチとの出会いだった。
明日に続く…