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『乃木オタ回顧録〜デビュー10周年を迎えるにあたって』#27

2015年夏〜乃木坂46の熱い夏③
真夏の全国ツアー2015in明治神宮野球場


2015年の夏の最後を盛り上げた乃木坂46のイベントが「真夏の全国ツアー2015」in明治神宮野球場であろう。2015年8月30日・31日の2日間に渡り行われた神宮球場での全国ツアー東京公演は御多分に洩れずその初日を雨予報で迎えた。

本公演、なかなか円盤化もされず当時スカパーで放送された生中継の映像がネット上でチラホラ散見されたが現在では本家・のぎ動画のコンテンツとして2日目千秋楽の模様を全て観ることができる。
ライブの冒頭、小雨がそぼ降る中だっただろうかOVERTUREのあとステージにメンバーが登場する。その後しばらくステージ上は沈黙があり、観客の歓声だけが響き渡る。そして生駒里奈のあのアオリがぶち上がる。
「神宮〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ‼︎
神宮!行けますかぁー〜!集大成見せつけようぜ!最高の夏の思い出、作りましょ〜〜〜‼︎」
声援で応える観客たち。そして始まる「太陽ノック」!


ライブは最初からトップギアを入れたかの如く盛り上がる!

この年のツアーでは「乃木坂らしさ」をテーマに宮城、愛知、広島、福岡、大阪とまさに全国を回っており千秋楽は東京、2度目の明治神宮野球場となった。2014年の1day開催から2days開催と拡大。

この夏公開された映画「悲しみの忘れ方Documentary of 乃木坂46」やドラマ「初森ベマーズ」の内容ともライブパフォーマンスは絡まっており曲間に流される映像が「悲しみの忘れ方」からのものだったり、「初森ベマーズ」をテーマに実際のドラマのコスチュームを纏ったメンバーがステージ上で演技、ストンプを披露するなどやはりこの時の乃木坂46には欠かす事のできない2つのコンテンツである。



ライブ終盤「乃木坂らしさ」を探す旅もクライマックスを迎える。ステージには管弦楽団の方たちが楽器を手に並びメンバーは純白のドレスで総登場。初日はまだ雨が降っていたので管弦楽団の席はテントで覆われていたと記憶している。



生田絵梨花は1人ピアノに向かって座している。ピアノのイントロから始まる「何度目の青空か?」。曲は「君の名は希望」へと続き本編ラスト曲の前に座長である生駒里奈からの感謝のスピーチを挟む。本編ラスト曲は映画「悲しみの忘れ方Documentary of乃木坂46」の主題歌である「悲しみの忘れ方」を会場全員で合唱して締めくくった。

「悲しみ忘れ方」を歌い終えた時目に涙を浮かべているメンバー、泣いているメンバーが見られたが各々の顔にやり切った達成感と安堵感が滲み出ていた。当時まだまだAKBグループに太刀打ちできるほどではなかったが独自の道が開けてきたそんな雰囲気がメンバー間でもファンの間でも醸成されて来ていたと思う。ある意味この頃までが我々乃木オタだけの乃木坂46だったのかも知れない。

最終日、ライブはアンコールに突入し「転がった鐘を鳴らせ」「ダンケシェーン」「制服のマネキン」と煽り曲が続いたあと最新曲「今、話したい誰かがいる」の初披露が行われた。13枚目のシングルでありこの年の秋公開の映画「心が叫びたがってるんだ」の主題歌として採用された2015年を締め括るべくリリースされた新曲だ。かつてはアンダーにもいた深川麻衣と衛藤美彩がフロントに配され、白石麻衣と西野七瀬で乃木坂46初のダブルセンターを務めた。
そしてライブは「乃木坂の詩」で締め括られる。


…と思ったら最終日はダブルアンコールに応えている!「ロマンスのスタート」でアゲアゲに締めている。ダブルアンコールの後でもステージではメンバー達感動してる事しきり。
「絶対に皆さんを後悔させないグループになります!どこのグループにも負けないグループになります!」とキャプテン桜井玲香から心強い言葉が飛び出す。この時ほどファンとメンバーの想いが一体化したライブは無かったであろう。

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