『乃木オタ回顧録〜デビュー10周年を迎えるにあたって』#29
2015年師走〜乃木坂46アンダーライブat日本武道館
2015年11月も終盤、乃木坂46が年末の紅白歌合戦に出場する事が発表された。前年下馬評では出場確実とされるもの様々なスキャンダルで出場を逃したと言う形でメンバーは辛く悲しい思いをしていただけに正式な出場発表の喜びはひとしおであったと思う。
紅白初出場の喜びを胸に乃木坂メンバーは年末の恒例行事「乃木坂46 MerryXmas show2015」に臨む。
2015年12月17日18日に「アンダーライブat日本武道館」20日21日に「MerryXmas Show」と計四日間にわたり日本武道館で行われた。
自分は残念ながら4公演中「アンダーライブ」の2公演のみしかチケットを入手できず「MerryXmas Show」は当時スカパーで生中継されていたものを友人に録画してもらい年が明けてから鑑賞した。
しかしながら参加したアンダーライブ2公演は衝撃的な発表や感動的なクライマックスで、ある意味お腹いっぱいになった二日間になった。
2014年幕張メッセでの全国握手会後に行われた楽天カード特典のアンダーライブから始まり今はなき六本木ブルーシアターやAiiA2.5シアターでの連続公演を経て8000人キャパの有明コロシアムを埋めるほどに成長したアンダーライブはついに日本武道館を2日間一杯にする。
13thシングルのアンダーメンバーによる今回のライブは座長の中元日芽香、堀未央奈のリードで進行。アンダーライブでお馴染みのノンストップライブ、全員センターのコーナーとこれまでの集大成のような構成でこれまでアンダーライブについてきたファンを盛り上げる。
しかし、アンコールを迎え会場の雰囲気が一気に変わる。
これまでアンダーメンバーをライブで引っ張って来た永島聖羅の卒業発表が自らの言葉で涙ながらに行われた。盛り上がりに盛り上がっていたライブ会場は悲しみの空気に包まれる。
らりんこと永島聖羅は発表の場に立ち涙で言葉を詰まらせながら「今日ここで、武道館と言うことで、区切りとして私はひとつの決断をします。私、永島聖羅は乃木坂46を卒業します。」と思いを伝えた。
その後アンコール曲5曲を披露したがなんとなく会場の雰囲気はどう盛り上がっていいんだかわからない迷いがある終演だった。
ラスト曲も「悲しみの忘れ方」で何だかしんみりしながら帰り道を辿った思い出がある。
そして、アンダーライブ2日目、今日は一体どうなるんだろうと言う少しの不安を胸に会場入りしたがライブが始まってしまえばアンダー楽曲の連続に酔いしれ盛り上がった。本編ラストはらりんの選抜曲「君の名は希望」で締めくくり会場は永島聖羅のサイリュウム色、黄色で染まった。
アンコールでこの二日間最大のサプライズが展開する。アンダーライブの歴史を辿る映像が流れた後、伊藤万理華、井上小百合、齋藤飛鳥、星野みなみ、衛藤美彩と過去にアンダーライブに参加して来たメンバーが登場しそれぞれのセンター曲を披露。会場は驚きと喜びに包まれた。(書きながら思い出して涙ぐんでいる)
そうか、コレがあるから永島聖羅の卒業発表を初日にしたのか!と合点が入った瞬間でもあった。今やクールで涙をなかなか見せない齋藤飛鳥も当時は年少組で慕って来た周りのお姉さん達との久しぶりのライブに即号泣、「扇風機」をセンターで披露した。目指すは日本武道館!の言い出しっぺ星野みなみも「初恋の人を今でも」でセンターに立つ。伊藤万理華は「ここにいる理由」、井上小百合は「あの日、僕は咄嗟に嘘をついた」とアンダー楽曲を確固たるものにした名曲を、衛藤美彩はかつてアンダーライブも盛り上げた「ガールズルール」をセンターで披露。
アンコールラストは「乃木坂の詩」で締めくくり、さらにダブルアンコールで「ハウス!」で大盛り上がりしてアンダーライブの集大成を完成させた。残り2日間「MerryXmas Show2015」は現場で見られなかったけれどアンダーライブ2日間でだいぶ満足な思いをできたように思う。
アンダーライブはこの翌年、全国ツアーと言う新展開に踏み出す。
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