『乃木オタ回顧録〜デビュー10周年を迎えるにあたって』#25
2015年夏〜乃木坂46の熱い夏①
「初森ベマーズ」
2015年の上り調子になっていく乃木坂46を描くにあたり急にどう書けば良いのか分からなくなりしばし頓挫してしまい申し訳ない。2015年の熱い夏を皮切りに再開したい。
2015年の夏は当時乃木坂46にとって、乃木オタにとって史上最も熱い夏となった!
乃木坂46メンバー総出演のドラマ「初森ベマーズ」のスタート、映画「悲しみの忘れ方Documentary of 乃木坂46」の公開、真夏の全国ツアー2015」の開催と大目玉となるイベント目白押しだった。3年目になる真夏の全国ツアーはともかく、ドラマと映画は乃木坂46単独で立派なコンテンツたり得るという事を物語っていた。
我が推しメン橋本奈々未もかねてより願っていた乃木坂46総出演のドラマがついに実現。テレビ東京のドラマ24(金曜深夜)と言う枠で放送された「初森ベマーズ」は、主人公ななまる(西野七瀬)が自分たちの憩いの場である初森公園を取り壊そうとする再開発から守ろうとして都市開発業者の令嬢権田原キレイ(白石麻衣)とのソフトボール勝負に挑むという突拍子もない所からスタートする。
ななまる、コテ(高山一美)、ショパン(生田絵梨花)が通う初森第二女子商業高校でメンバーをかき集めソフトボール部を創設、女子高ソフトボール界トップに君臨するキレイ、シェリー(衛藤美彩)を擁するセント田園調布ポラリス学園に幾多の戦歴を経て勝ち上がり勝負を挑む。
主人公ななまるが元々漫画研究部部員と言う設定になぞらえて全編漫画のコマ割りカットが差し込まれると言う独特の演出。昭和のスポ根アニメやドラマの雰囲気満載の荒唐無稽な連続ドラマとなった。こう言っては失礼かもしれないが番組終盤に特別ゲストとして出演した上野由岐子投手がその6年後に東京五輪のマウンドにまた立つとはこの時は思っても見なかった。
オタクとしても週末を彩る楽しみがひとつ増えるわけで、もちろん録画してはいるができればリアルタイムで観たいもの。金曜深夜の0時過ぎと言えばタモリ倶楽部を観る習慣があったのでついつい忘れたり始まる前に寝落ちしてしまったり、結局翌日録画を観ると言うことが多々あった。当時、前後する番組と番組はほぼ繋がっていてCMがなく次の番組が始まると言うパターンが多く(現在もありますね)前の番組のオシリは録れてるけど「初森ベマーズ」のラスト数秒が切れてしまうと言うパターンが続き少し落胆したりしたものだ。
放映当時セブンイレブンのプリンターで「初森ベマーズ」の役になったメンバーのプロマイドが販売されたりとそれなりにスマッシュヒットだったのではなかろうか。
そして「初森ベマーズ」の主題歌OPテーマとEDテーマはもちろん乃木坂46が担当。OPは生駒ちゃんこと生駒里奈が5th「君の名は希望」以来のセンターを務めた「太陽ノック」。ハイテンポで溌剌としたまさに夏にぴったりの曲だ。当時、選抜メンバーに定着しつつあった衛藤美彩にも今までの曲で一番好きかもと言わしめた名曲。同年8月の「真夏の全国ツアー2015in明治神宮野球場」の冒頭、今もって語りぐさになっている生駒ちゃんの「神宮ーーーーーっ!」の煽り直後「太陽ノック」でライブが始動すると言う場面も思い出深い。(神宮ライブ2015に関しては後述)
フォーメーションは生駒ちゃんを中心に両サイドに西野七瀬、生田絵梨花を配しフロントの両端は白石麻衣、橋本奈々未と言う安定の二本柱。そしてこのシングルで2期生の新内眞衣が初選抜で3列目に立っている。
一方「バレッタ」でセンターを務めた2期生の堀未央奈はこのシングルで選抜から外れアンダーのセンターへ。センター経験者がアンダーへ行くと言う事象は当時衝撃的だった。
後日発売された「初森ベマーズ」公式写真集『君といた夏〜もうひとつのベマーズ〜』とBlu-raySpecial BOXは購入。
最近、久しぶりにBlu-rayBOXの特典ディスク「12人の夏 ~プレミアムメイキング オブ 初森ベマーズ~ 」を観た。レギュラー12人、1人1人について他のメンバーから見た彼女と言う形でインタビューが綴られている。
時折挟まれるレギュラーではない乃木坂メンバーたちのメイキング映像も。ななまるが所属する漫研のメンバーの1人テヅカ氏を演じた伊藤万理華がクランクアップ時、「どんな変な役でもやります!是非また呼んでください。」的な事を語っていたのだが奇しくも今年テレビ東京系の深夜ドラマで主演を張るようになった事を思うと感慨深い。