『乃木オタ回顧録〜デビュー10周年を迎えるにあたって』#20
2014年年末〜「アンダーライブ・セカンドシーズンFINAL」と「MerryX'masShow2014」
アンダーライブ・セカンドシーズンでライブ熱に火がついたアンダー界隈は更に盛り上がり年末にブルーシアターの10倍のキャパ8000を擁する有明コロシアムでの「アンダーライブ・セカンドシーズンFINAL」の開催を発表する。日付は2014年12月12日(金)。翌13日、14日は同会場で乃木坂全体による「MerryX'masShow2014」が控えている。
全体ライブも兼ねているアンダーメンバーは大変である。しかし期待を込めて用意してもらった大箱でのライブをしくじる訳には行かないという気負いもあろう。
800から一桁多い8000と言うキャパを課せられたアンダーライブセカンドシーズンFINALは軽く満席となりその勢いを見せつけた。
アンダーメンバー全員がクジを引いてそこに書かれている楽曲のセンターを務める"全員センター"を行ったのもこのライブが初めてだったろう。「本日の主役」と書かれた襷をかけて1人トロッコの上で「左胸の勇気」を熱唱した能條愛未、涙ながらに「君の名は希望」を歌った新内眞衣が印象的だった。
「どうせお前らクリスマス過ごす相手いねえだろ!」と言う齋藤飛鳥の名ゼリフが生まれたのもこのライブである。
この直後ニッコリ敬礼した笑顔がたまらなく可愛いのだが…。
こうして秋から走り始めたアンダーライブ・セカンドシーズンは有終の美を飾った。とは言え翌日、翌翌日は乃木坂の全体ライブでアンダーメンバーに休む暇はない。
しかしこの時アンダーライブを観ていた選抜メンバーはその熱狂的盛り上がりを魅せるライブに戦々恐々としていたと伝え聞く。選抜もうかうかしてはいられない、と。
そして12月13日、14日2日間3公演で行われた「乃木坂46 Merry X'mas Show 2014」も企画盛りだくさんで盛り上がった。クリスマスメドレーや乃木坂楽曲のクリスマスVer.などイレギュラーな振りのパフォーマンスや鼓笛隊が使う鉄琴みたいな楽器を演奏したりとスペシャル感満載だ。
そして目玉は「カップリング曲人気投票結果発表」。これまでリリースされた表題曲以外の曲の人気投票ベスト30をオリジナルメンバーでパフォーマンスしながら発表していく。メンバーによっては3曲連続でステージに立ったりと非常に忙しい事になる企画だ。上位10曲は2015年1月7日発売の待望の1stアルバム「透明な色」に収録される。中間速報でかなり上位に食い込んでいた「ロマンスのスタート」が惜しくも11位とベスト10に入らなかったのは個人的に残念だった。
このライブで自分はなかなか良い席をゲットすることが出来ず見切れ席やほぼ見切れ席みたいな所から観ていたのだが客席通路を通るトロッコから降りてくる西野七瀬をまあまあ近くで見る事が出来た。彼女は補助してくれているスタッフにこうべを垂れて「ありがとうございます」とお礼を言っていた。正直なかなか西野七瀬の魅力を捉えられずにいた自分だがコレを目にした瞬間、彼女が愛される理由がここにあるのかもと納得した記憶がある。
この「MerryX'masShow2014」では2015年2月22日西武ドームで開催の「3rd year birthday live」や映画「Documentary of 乃木坂46」製作決定などのサプライズ発表もあり大変盛り上がって激動の2014年を締め括ろうとしていた、がしかし乃木坂46は年末にもう一つイベントを用意していた。
年末、紅白歌合戦のためにスケジュールを空けていたかどうかは定かではないがその代わりこの年に限り12月30日、乃木坂46はこんなイベントを年末に開催した。「乃木坂46 大感謝祭2014」場所は東京国際フォーラムホールA。
昼、夜公演の二公演で内容はライブあり、トークショーあり、大抽選会あり、夏休みの宿題再演あり、クイズ王古川さんとのリベンジマッチありと盛りだくさん。トークショーパートからはメンバーも私服の出立ちでカジュアルな感じ。
昼公演に参加した私だが、印象に残ってるシーンは松村沙友理の例の件に対するおそらく最後の弁明だろうか。もはや記憶はあやふやだが謝罪と弁明、そしてこれからも乃木坂46として活動していくという決意を話していたと思う。
そしてもう一つは推しメン橋本奈々未の言葉。(当時のななみん、ショートヘアでお馴染みだったがロングのウイッグを付けて登場)正確な言葉はもう記憶にないが、自分は体調不良で休む事が多かったけれど2014年の乃木坂46、なかなか良い感じになって来ている手応えはあった的な恐らく本心からの表現だろうなと思える言葉は嬉しかった。自分もそう感じていたから。とは言えその手応えはまだまだ地の底の胎動と言ったレベル。さまざまな事件事象に強襲されたが如き2014年の乃木坂46だったが2015年はそれを払拭すべく活躍の場を広げていく。2014年に失った大きなものを奪還していくように。