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Crossbridgeのハラールやムスリム対応の考え方 ~皆さまに伝えたいこと(3)

「ムスリムのこと”だけ”を、考えないでください。」
Crossbridgeは、そうお伝えし続けています。
その真意を知ってください。

~皆さまに伝えたいこと()()の続きです~

ムスリム対応を・・と言いながら、
「ムスリムのことだけを考えないでください」とお伝し続けています。
それには、理由があります。
「ムスリムだけ」を見てしまう、ここも、誤解のひとつだからです。

ハラールやムスリム対応は、
最初のうちは目新しく、「目玉」になるでしょう。

けれど、ムスリムも、おいしくない、
サービスが悪いところには行きませんし、リピートはしません。
結局は、味や雰囲気、サービスの質なども問われてきます。

そして、結果的にはやはり、地域に溶け込み、
日本人にも愛されるお店や商品が、強いのです。

メニュー、商品、サービスそのものに魅力があり、
お店の魅力があり、スタッフの魅力があるお店が、強い。
継続も、しっかりとできます。


また、ムスリムのことだけを考えてしまうと、
今度は他のお客さまのことが置き去りになりがちです。

そうではなく、
今いるお客さまと、ムスリムが共存できる」ことを
考えていただきたいのです。

ハラールは、ムスリムだけのものではなく、
すべての人が食べられる、利用できる、楽しめるものだから、です。


今、伸びているお店や商品は、誰からも愛されています。

共存されているお店の一つの例として、
私が大好きだったお店のお話をします。

ママ会をしている日本人ママさんたちの横で、
ムスリムファミリーがご飯を食べている。
それぞれに連れられてきた子どもたちが、
キッズコーナーで一緒に遊んでいる。

マラソン帰りの親子が、小腹がすいたから・・と
パンを買い求めにふらっと入ってくる。

ムスリムも日本人も、同じトングとトレーを持って、
そこにある全てのパンから、好きなものを選んで、
買っていく。

ムスリムオーナーさんと、近所のおばあちゃんが、
親しげにお話している。
 
そんなパン屋さんがありました。 
残念ながら今はもうなくなってしまいましたが、
パンも間違いなくおいしかったし、
何よりも普通な感じが、とても安心できました。

この形が、Crossbridgeの理想です。

 
情報開示や材料の選択など、
できる限りの対応を基本とした上で、
お店としての魅力を維持し、
接客、サービスを続け(あるいは改善し)、
国籍などに関係ない「お店のファン」を増やしていく。

「なぜ?」を明確にしてから対応を始めることで、
何か起こった時にも崩れない体制を作る。
(どのビジネスでもそうだと思いますが・・)

そして、様々なお客様がお店を訪れるようになり、
"共存"するようになる。

それが、対応を願うムスリムにとっても、
お店にとっても、ハッピーなことだと思うんですね。

Crossbridgeは、そういう対応店舗(商品・サービス)作りを、
理想としています。
  
 
ムスリムのことだけを考えない。
それは、日本人も、ムスリムも、
みんな一緒に、おいしい、楽しいという、
共存を目指していくということ。

このことの真意に気づいてくだされば、ビジネスも軌道に乗り、
ハラールもムスリム対応も、日本に根付いていくでしょう。

そして日本でも、多様性を受け入れられる環境が、
次第に整っていくでしょう。

みなさんのお店でも、サービスでも、商品でも、
「今提供しているもの」に工夫をするだけで、
「みんなが一緒に」食べられる・使えるようになるものが、きっとあります。

(4に続く)

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