趣味のつくり方
趣味がなくて困っている。
という話を時々聴きます。
私も趣味はなんですか?と
聴かれたら、これです。
とはっきり言えるものって
ないなぁと思っていました。
それで趣味って、
どうやって作るの?
と早速本題に入るのですが
おそらくですが、自分に
ピッタリ合う趣味というのは
最初、存在しない。
というのが結論です。
逆にいうとあらゆるものが
趣味になる。
え???どういうことそれ???
なのですが、
例えば、それは友達関係と
似ています。
この人は親友だ。
とは最初からならない。
何度も遊んでいるうちに
いつの間にか親友になっていく。
そう趣味も同じです。
ここで私の話に
なるのですが、
最近、絵本をいくつか同時に
作っています。
その1つに
ゾウをモチーフに
しているものがあります。
それでゾウについて
あれこれ調べました。
調べれば調べるほど
ゾウについて
知らないことばかり。
例えばゾウの糞から
バブーンという猿が種を
とって食べていること。
ゾウは何キロも
離れたところの音を
聴くことができるのですが
それは大きな耳で
聴いているのではなく
足の振動から音を
拾っていること。
さらに、その大きな耳は
体温調節のためにある。
ということを知りました。
またゾウが木々を
倒し食べることで
森ができづらく、そのことで
草原が生まれ、草原があることで
他の草食動物が
生きていける環境を
作っていることを知りました。
調べていくと
こんな風に新しい発見がある。
面白い。
そうして気づいたら
youtubeのショート動画で
ゾウの動画があれば
お気に入りにするし
図書館でゾウの表紙の絵本が
あったら手に取って
しまっている。
これってある意味、
もう趣味に
なっているなぁ、、と。
ここで趣味という
言葉の意味を調べてみました。
話は飛びますが、
星の王子様にこんな
一節があります。
ゾウについて調べるうちに
その面白さに気づいて、
いつの間にか
時間を費やしている。
ゾウが私にとって、
かけがえのないものか?
とまで言われると、
そこまでとは
言えないのですが
でも楽しみとして
愛好する事柄にはなっている。
つまり趣味って
やっているうちに
趣味になっていく
ものなんだと思いました。
趣味がないよーっていう人が
いたら気になったものを
とりあえず始めてみる。
やってみて疑問になったことを
調べてみる。さらにやってみて
調べてみる。
その繰り返しで
あらゆるものは
趣味になっていくんじゃないかと
思いました。
ポン酢が好きなら
いろんな種類のポン酢を買って
写真に収め、感想を
書いてもいいし。
筆記用具が好きなら
各種ペンのレビューを
書いてもいい。
映画、漫画、小説、楽器、
雲の形、猫の模様、
水の種類でもいい。
それについて、ちょっと
誰かと語れるようになったら
それはもう趣味なんだろうなぁと
思いました。