iPhone / iPad版AmpliTube TONEXとGaragebandでギターを録音をする
ついにAmplitube TONEXのiOS版がリリースされた。早速先日自分がキャプチャーしたBognerのトーンモデルを読み込ませ、iPad上のTONEXで演奏・録音してみた。高価な機材なしに、自分が所有するアンプの音を手軽にキャプチャーし、iPad上で場所と時間を選ばずいつでも使用して演奏・録音ができる。Mac版でモデリングをした時点でもうわかってはいたが、かなり画期的なシステムだと思う。
AmpliTube TONEXアプリ自体は非常にシンプルでわかりやすい。しかし、TONEXアプリには録音機能がないため、録音をしたい場合はAudio Units(AUv3)に対応したDAWアプリを使う必要がある。自分もGaragebandを使って録音を試みたが、iPadでAudio Unitsを使うのは初めてで最初は多少手間取ったので、ここにやり方を残しておこうと思う。
1: AmpliTube TONEXのiOSアプリをインストールする
iOS用のTONEXアプリをインストールする。アプリ自体は無料でインストールできる。
2: オーディオインターフェイスを繋ぐ
TONEXを使用するにはギターをつなぐためにオーディオインターフェイスが必要となるので繋いでおく。IK Multimedia製のiRigシリーズはもちろん、iOS対応のオーディオインターフェイスなら他社製のものでもOK。試しにM-AUDIOのM-Trackを繋いでみたところ、問題なく使うことができた。
3: TONEXアプリで使いたいトーンをダウンロードしておく
Garagebandで録音をする前に、一旦TONEXアプリを起動してToneNETへのログインや使いたいトーンのダウンロード/確認などを済ませておく。Garageband上からもできないことはないが、画面が一回り小さくて操作しにくかったり、前後に他のエフェクトなどが入ってしまった場合に混乱の元になるので、TONEXアプリ本体の方でダウンロードとサウンドチェックを済ませておくのがおすすめ。
なお、ダウンロードとサウンドチェックが完了したらTONEXアプリは終了しておいたほうが良い。もしくはバックグラウンドでの動作を無効にしておく。バックグラウンド起動が有効になっていると、Garagebandを起動している最中でもTONEXアプリ本体で生成されたサウンドが再生されるため、邪魔だし混乱の原因となる。
4: Garagebandを起動する
TONEXを終了したらGaragebandを起動し、録音用に新しい曲を作成する。
5: AUDIO RECORDERトラックを追加する
新しい曲を作成すると、自動的にトラックの追加画面が開く。ここでは「その他のサウンド」から「Fun」の「Clean」を選ぶ。それ以外のものを選んでも録音は可能だが、コンプレッサーやリバーブなどがついた状態でトラックが作成されてしまうので、基本は「Clean」を選んだ方が良い。
6: 入力チャンネル/入力レベルの調整をする
入力系統が複数あるオーディオインターフェイスを使用している場合は、適切なチャンネルを選び、ギターからの信号がクリップしない程度に大きくなるように入力レベルを調整する。
7: トラック設定でエフェクトにAmpliTube TONEXを追加する
ここがわかりにくいステップだった。まずツールバーのボタンからトラックの設定ビューを表示させる。そして出てきたビューの中から「プラグインとEQ」の詳細を表示する。
今度はそこから「編集」ボタンを押す。
すると、エフェクトの追加や並び替えができるようになる。ここで「なし」と表示されている空きスロットのうちのどれかをタップする。
表示されるエフェクトの追加画面で「Audio Units機能拡張」タブを選択し、TONEXを選択する。
するとプラグインのリストにTONEXが表示されるようになり、ここでTONEXのサウンド設定をできるようになる。
7: TONEXでサウンドの設定をする
プラグインのリストからTONEXをタップすると、TONEXの設定画面が表示される。この状態でギターを弾いてみて、TONEXで加工されたサウンドが聞こえるかチェックしておく。もし音が何も聞こえない場合は、音量を少し下げた上で画面右下の「モニタ」がOnになっていることを確認する。
サウンドを確認できたら、画面右側の表示サイズ変更ボタンを押す。
するとTONEXを先ほどよりも大きい画面で表示することができる。あとはこの状態でトーンモデルを読み込んだり、イコライジング、リバーブなどの設定を行う。
8: 録音する
あとは録音ボタンを押して録音をするだけ。Garagebandの録音手順や録音後のデータ書き出しに関しては、下記の記事でも説明しているため、もし録音の仕方で困ったら是非こちらをご一読いただきたい。