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ギター100本買ってみる

このnoteを書き始めてまもなく3年が経つので、改めてこのnoteを書きはじめたきっかけについて書きたい。

コロナ禍が始まる前、自分が持っていたギターは実家に置いてあるものも含めて10本に満たない程度だった。当時は何かと忙しく、ギターにはほとんど触れない生活を送っており、それ以上ギターを増やすことは考えていなかった。


一本目のギター購入

2020年に入りコロナウィルスの蔓延で色々予定のキャンセルが続き、家で過ごす時間が増えてギターを弾くようになった。しばらくそのような生活が続きそうな情勢になっていたので、せっかくだからということで中古のギターを一本買った。

軽い気持ちで買った5万円のPRS SEは思いの外良い音がして、何より驚くほど弾きやすかった。もっと昔にこのギターに出会っていれば、もっとギターにのめりこんでいたかもしれないと考えるようなギターだった。

生まれ年のギターが欲しい

2020年は緊急事態宣言が繰り返し発出され、家に篭る日が続いた。ギターを弾く時間も増えて、数ヶ月の間に大分以前よりも楽しめるようになっていた。ギターを長く弾くうちに、「いつかは自分の生まれ年のギターを買いたい」と考えるようになった。

当時はいつになれば楽器屋を巡れる状況になるのかわからなかったので、思い切ってフリマアプリでES-335を購入した。高いギターだったが、買うならやたら家での時間があるこのタイミングがベストだろうと思って購入した。このギターの購入がきっかけでジャズギターを弾くようになり、ギターの楽しみ方が大分広がった。

新しいギターを買うのは楽しい

上に書いた2本のギターを買った後も、ステイホームを理由にいくつかギターを買ってしまった。そして、新しいギターの購入がとても楽しいことであるということに気がついてしまった。新しいギターを手にすると演奏の幅が広がり、楽しみ方が増える。自分の演奏の粗に気がつくこともあるし、逆に相性が良いギターを手にして自信が生まれることもある。

中学生の頃にギターを始めてから約20年、最初の数年以降は特に自分のギターの演奏が改善している感覚がなかったが、2020年は明らかに自分の演奏の改善を実感できる一年だった。テクニカルな部分は多分そこまで変化しなかったが、視野が広がってアイデアが増え、ギターの弾き方が変わった。そのきっかけは間違いなく新しいギターの購入だった。

とりあえず100本

周りを見渡せば、自分よりギターが上手い人は沢山いる。いくらコロナ禍で時間ができたとはいえ、30代になった自分がサラリーマンをやりながら普通に練習を頑張ったとしても、その延長で他の人よりも上手い演奏ができるようになることも、ユニークで面白い演奏ができるようになるとも思えなかった。

短期間に色々なギターを買った結果、自分のギターの演奏の幅や嗜好は予想外の方向に広がっていった。セミアコを買ってジャズを弾いてみたくなり、テレキャスを買ってカッティングの面白さを知り、ステンレスフレットのギターを買ってビブラートのやり方を見直した。自分のこの3年間のギター演奏は、常に機材に支配されてきた。一般には良いこととはされないだろうが、新しいギターの購入を繰り返すうちに、それはそれで面白いのではないかと思い始めるようになった。そして、せっかくならこの先にどんな世界が待っているのかもっと見てみようと考え、とりあえず100本を買うことを当面の目標として掲げることにした。そして、新しいギターを試したらこのnoteにレビューを残していくことにした。

予定外の変化

10本ほど購入した頃から、想定外の方向にことが転がっていった。普通のギターを買うよりも、ジャンクギターを買った方がもっと楽しいと考え始めてしまったことだった。

ネットで実物を見ずにギターを買うと、どうしてもそこそこの割合でコンディションが悪いギターが届いてしまう。コンディションが悪いギターが届いた時に、毎回ギター工房で修理・調整してもらうのも時間とお金がかかるため、止むを得ず自分でリペアをするようになった。そして、ギターを弾くことよりも直すことに楽しみを覚えるようになってしまった。

最終的に、意図的にコンディションが悪そうなジャンクギターを好んで買うようになった。ギターを直すのは楽しいし、何よりジャンクギターは(相対的には)安いので経済的にも助かる。

どうでも良い話だが、あまりに目的がギターの修理に寄りすぎると演奏が蔑ろになってギターが上達しなくなるため、せめてリペア動画の最後にはその楽器を手にして感じる印象から一曲書いて録音するというのをノルマとして課すようにしている。

今後の展望

途中からジャンクギターだらけになってしまったのだが、この計画をはじめてから三年の間に購入したギターはもうすぐ折り返し地点の50本に到達しそうだ。ネットでギターを買うことのリスク、高いギターと安いギターの違い、そして自分のプレイスタイルへの影響など、少しずつ知見が溜まってきた感覚があるので、これから少し時間をかけてまとめていきたいと思う。

なお、リソース的な限界も見えてきているので今後の進め方については改めて戦略を考える必要がある。リモートワークが終了し、飲み会などの各種イベントも増えてギターを弾く時間が減ったとともに、自由に使えるお金もコロナ禍前の水準に戻りつつある。弾かなくなってしまったギターは随時売却したり譲渡したりしているものの、購入時と同じ価格で売却できたとしても手数料や送料で大体5%〜10%程度はマイナスになってしまうので、やはり出ていくお金は大きい。ジャンクギターは安いのだが、リペアにハマった結果工具に大きな出費をすることになってしまい、結局こちらもそこそこのお金がかかっている。もちろん、そこにかかっている値段以上に楽しさや発見があるのだが、活動を継続していくための資金計画を練らなければいけない。

最後に

Amazonのアソシエイトとして、Croquetteギター機材研究は適格販売により収入を得ています。

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