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[ギターレビュー]Greco EW-82 TOM
年の瀬にギターを一本買ってしまった。
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朝日木工時代のGreco EW-82 TOM。ボルトオンネックではあるものの、PRSスタイルのボディにTune-O-Maticタイプのブリッジ、ミディアムスケール(628mm)のネックと、かなりMcCartyを意識したようなスペックになっている。以前所有していた同じく朝日木工製のEG-95がすごく良かったので、かなり期待して購入した。
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実際ギターとしての品質、造りはEG-95とかなり共通している。ボディ側で調整可能なトラスロッドが仕込まれたネックはかなり安定していて、導管の凹凸を感じることができる独特の塗装もEG-95と同じだ。ピックアップはSuper Screaminが載っている。
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ピックアップセレクターはGibson SGやES-335と同じような位置にある。個人的にはこの位置のトグルスイッチは若干苦手ではある。
サウンドや弾き心地はかなりレスポールに似ている。中低音がしっかり出て、ヘヴィなリフがよく似合う。
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裏面の塗装の質感は独特だ。サテン仕上げだがかなり薄いようで、指で触れると木の導管の凸凹を感じることができる。ネックは3本のボルトで固定されている。
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木工加工の精度も塗装の仕上げは期待通り素晴らしく、製造から10年以上が経つにも関わらずネックのコンディションも非常に良い。裏側の塗装の手触りは独特で好みが分かれるかもしれないが、全体的にエレキギターとしての完成度が高いと思う。今まで色々な時代のGrecoを見てきたが、個人的にはこの朝日木工時代のGrecoが一番好きだ。
ところで、2023年12月にGrecoから発売されたGMシリーズという新しいギターは日本国内で製造をしているらしい。どこの工場で製造しているのかは現時点では公表されていないが、おそらくゼマイティスと同じ神田商会岐阜工場(旧朝日木工)だと思う。
GMシリーズは変形ギターでかつなかなか値段設定が高めということもあってなかなか自分が購入するイメージはわかないが、今後またGrecoから旧朝日木工製のギターが出てくることを期待したい。