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初のトラックボールマウス Logicool MX ERGOの導入

今まで使用していたLogicoolのマウスMX Master 3Sには大きな不満はなかったのだが、更なる効率改善と身体的な負荷軽減の可能性を見つけるために、初めてトラックボールマウスを導入してみることにした。トラックボールマウスといえば、Kensingtonのマウスを使っている人をよく見かけるが、迷った挙句今回はLogicoolのMX ERGOを試してみることにした。

二ヶ月弱作業で使ってみた上でのレビューを残しておきたい。

腕は疲れにくくなった気がする

通常のマウスと違って、親指だけでカーソルを操作することになるので物理的な腕の稼働が減り、その分腕の普段が減るとのことだったのだが、確かに実際にそれはあるように感じている。通常のマウスを使っているときは、マウスの動きに合わせて肘がアームレストから離れるタイミングがあったのだが、このマウスを使っているときは肘も常にアームレストに固定されているような状態なので、やはり腕肩の負担は結構減っているように感じる。逆に親指は若干疲れる。

ポインティングはマウスに比べるとやりにくい

トラックボールでのポインティングに慣れるまではやはり多少時間がかかった。使い始めて二ヶ月程度経った今のタイミングでも、MX Master 3Sの方が狙い通りのポインティングはしやすい。とはいえ、使用期間が長くなるにつれて少しずつトラックボールでのポインティングの精度も上がってきている感じはあるので、数ヶ月後にはもう少し改善しているかもしれない。

スクロールはMX Masterの方が圧倒的に快適

MX ERGOに切り替えて一番困っている部分がスクロールだ。MX Master 3Sのスクロールはかなり高機能で、縦スクロールと横スクロールそれぞれ独立したホイールが搭載されている上、縦スクロール用のMagSpeed Smartshiftはホイールを早く回すと自動で超高速スクロールモードになる機能があり、これがめちゃくちゃ便利なのだが、残念ながらMX ERGOのホイールにはその機能はなく、横スクロールもホイールのチルトで制御する形なのでスクロールに関する勝手はだいぶ悪くなってしまった。音楽制作でも動画制作でもタイムライン上での横スクロールは作業中頻繁に発生するので、そこが不便になったのは少し残念だった。

キーボードショートカットと左手デバイス

MX Master 3Sに比べるとポインティングとスクロールの点で少し不便が出てきてしまったものの、腕肩の疲れが軽減されるのはありがたいことなので、なんとかトラックボールマウスを使いつつ、効率が落ちてしまった部分を別の方法で補えないかを考え始めた。

まずは、ポインティングや横スクロールをせずに目的の作業工程を達成できるようにそれまであまり活用できていなかったキーボードショートカットを改めて覚えて、カスタマイズ・活用することにした。これは結構効果的でDAWの場合だと、再生位置を目的の位置に移動する作業をマウスを使わずにキーボードショートカットで操作するようにしたことで、効率が大分改善した。まあもちろんこれはトラックボール関係なく、MX Master 3Sを使っている場合でも同様の効果があるので、マウスを買い替える前からやっておいた方が良いことではあったのだが。

キーボードショートカットでスクロールをしなくても作業できる工程が増えたとはいえ、やはりスクロールが必要な場面は一定の割合で残ってしまう。そこに対する解決策として、左手デバイスを導入してみた。左手デバイスの効果については先日投稿したポストの通りだが、映像制作においては絶大な効果があったものの、音楽制作の方は今のところ期待したほど改善はしていない。

まとめ

効率改善と身体的な負荷軽減を目的にトラックボールマウスを導入してみた。腕肩の負担は軽減された気がするが、効率については正直今の所MX Master 3Sの方が良かったかなと感じている。逆に長いことMX Masterシリーズを使い続けて来たので忘れかけていたが、MX Master 3Sが本当に良いマウスだなということを改めて認識することにもなった。そして、どのマウスを使っているか関係なくキーボードショートカットは作業効率という点では非常に効果的なのだという当たり前なことに気がついた。

やっぱり身体の負担減は大事な課題なので、しばらくMX ERGOを使いつつキーボードショートカット・左手デバイスと組み合わせて効率的な作業環境を探っていこうと思う。


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