エポック2
分岐に立っている
片方は今まで通り仄暗い中で光を見出すための道
片方は今、とても光っている、けれどその先の道は眩しすぎて見えない
ひとりでいいと思っていた、ひとりがいいと思っていた
光が幸せとは限らない、暗い道を歩くことにだって幸せはあるはず
はずだよね?
不幸でいることで自分を可愛がっているだけ?
惨めで醜い 不確かであやふやな自分を
幸せになるのが怖い?
怖いですとても
不幸なまま居たい?
幸せになりたいっすねぇ、としか
美味しくない、味のしないガムを噛んでいる
歯を食いしばるだけじゃあ物足りない
だって、その方が可哀想だから
そうやって生きていることが惨めだ、だって誰も!誰も、俺だって可哀想でいていいわけがない
隣の芝生が青い、と同じ感度で
隣の芝生の枯れている部分に気づける人間でありたいと思う
夏が終わる
夏ってだけでキラキラしてた、近年は暑すぎてギラギラですが
傷ついてできた瘡蓋をわざわざ剥がして、そうして滲んだ血を見て、安堵する
どこまで自己愛が強くて自己肯定感が低いんだ!辟易する、何もかも嫌になる
日焼けの跡も黒ずんだ傷跡も覚えのない生傷も
すべてすべて愛していこうね、愛せるよね?