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マンガ原作の改変について

昨日は本当に久しぶりにツタヤでマンガをレンタルし、
最近滞っていた「マンガ読み」のお勉強をしました。

現在「ゴールデンカムイ」の実写映画が好調らしいので、
原作をちょっと読んでおこうかと思ったのです。
しかし「ゴールデンカムイ」の最初の方の巻はすべてレンタル中で、
やはり好調の噂は、本当なんだなと感心しました。

もちろん「ゴールデンカムイ」は、
連載の初期に途中まで読んでいましたが、
僕はなぜか舞台が北海道のものと、時代設定が中世のマンガは
ちょっと拒否しがちな傾向があるので最後までは読んでいませんでした。

でもせっかくツタヤまで行ったのでなにか別のマンガを借りようと思って、10冊以上セットで借りたら、少し割引になるので10冊をセレクトしました。

その中に最近あまりに悲惨な話題となっている、
「セクシー田中さん」の1巻と2巻も入れました。
「セクシー田中さん」も話題になっているためか、
3巻以上の巻はレンタル中で、
2冊しか借りられませんでしたがといもいいマンガでした。

マンガが原作となってメディアミックスする時に、
「原作と違う」という意見はよく出ますが、
そのことが原因で作者が亡くなるというのは、
過去にそんなにない事件です。

メディアミックスするにあたって、ドラマとかアニメのスタッフが、
勝手な改変を加えることはよくありますが、
まだマンガの社会的地位が高くなかった頃は、
それもしかたないことなのかとも思っていました。

こうの文史さんが「この世界の片隅に」がドラマ化された時に、
現代にすずさんがまだ生きていたりとかの設定の改変について、
『(横山光輝の)「マーズ」が「六神合体ゴッドマーズ」になったくらいの
ひどい改変ではなかったので・・・』という、
といもウィットに富んだ言葉を残しましたが、
こんなユーモアのある切り返しができれば、
芦原妃名子さんも亡くなることはなかったのかもと思いました。

古くは石森章太郎の「サイボーグ009」の最初のアニメ化の時に、
009の島村ジョーだけコスチュームの色が白だったりとか、
手塚治虫の「海のトリトン」が、
原作とはまったく違う話になっていたりとか、
横山光輝の「魔法使いサリー」は、元は「魔法使いサニー」だったのが、
スポンサーの版権の都合から「魔法使いサリー」と改題されたとか、
原作に改変が加えられたという話は枚挙にいとまがありませんが、
手塚治虫も石森章太郎も横山光輝も、
そんなことを「些細な事」として乗り越えて、
日本のマンガを「世界に誇る文化」に育てたので、
芦原妃名子さんも「文化の創造者」のひとりとしてのプライドを持って、
「セクシー田中さん」を完結させていただきたかったです。

「ブラックジャックによろしく」の佐藤秀峰さんも、
芦原妃名子さんの件に関してはnoteで発言されています。

ちなみに僕は北海道を舞台とした作品としては
手塚治虫の「シュマリ」がおすすめです。

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