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罪と赦しと救いについて
これは10年前の出来事だが、
テレビでニュースを見ている時に清々しい気持ちになる映像を見た。
それは、YouTubeにあがっていた動画だそうで、
場所はおそらくアメリカの片田舎の小さな教会。
そこに牧師さんが白い礼拝服(?)を着て登場する。
そして、「やあ、みなさん、おはようございます、
ちょっと事情があって、今日の説教は、
短めに終わらせていただきます。
この中に、神に許しを請いたい人はいますか?」
と言うと、「はい」という何人かの声が聞こえてくる。
すると牧師さんは間髪をいれず、
「はい、あなたの罪は、もう許されました、
以上、今日の説教は終わりです。
礼拝用のパンとワインを用意していますので、ご自由にどうぞ」
と言って、帰ろうとするのである。その間、一分足らず。
実はその数分後に、牧師さんが応援している、
アメリカンフットボールのチームが、
スーパーボールに出れるかどうかがかかっている、
大切な試合が始まることになっていたそうで、
牧師さんは集まっている信者にそのことを説明し、
その場で礼拝服(?)を脱ぐと、その下には
フットボールチームのユニフォームのTシャツを着ていたのである。
この動画がYouTubeにアップされ、全米で賛否両論、
というニュースだったのだが、ノンキな国だな、アメリカは。
その裏で世界各地で戦争をしかけたり、
どっかの国の大統領を拘束して、その国を乗っ取ったり、
原発や核兵器を広めて、世界中を放射能まみれにしようとしたり、
それも「神の指示」でやってるのかな?
そういう意味では、この牧師さんは、
宗教や信仰というものが、
いかにくだらないものかを全世界に啓蒙してくれているので、
この行為は尊いし、
この動画は本当に価値のある動画だと思った。
神学校で何を学んだところで、
所詮この程度のものなんですよ、と、
逆説的に人々の心に安心を与えたのだから。
ところがこの話には情けないオチがあって、
そうやって礼拝堂をあとにしてテレビを見始めた牧師さん、
途中で「フットボールの試合は録画できるが、
神との時間は録画できない」ということに気づいたそうで、
試合の残りは録画して、礼拝堂に戻ったそうなのである。
中途半端だぞ、行動に一貫性がないぞ、情けないぞ。
しかし、二千年以上のキリスト教の歴史が作りあげたものが、
お前のような情けない牧師であるということが、
何よりも役に立つ説教になってるぞ!!
それこそが「人間は生まれた時点ですでに罪人である」という、
キリスト教の教えの体現に他ならないからな!!
よくやった。
神に代わってお前の罪を許してやろうぞ!!
ところで礼拝の時にワインを飲むのって、
「キリストの生き血を飲む」という儀式だって知ってました?
毎週日曜日に、世界中で何億人という人が、
キリストの生き血を飲んで、
一体感に陶酔しているんですよ。カルトだよね。
麻原ショーコーが、自分の血や精液を飲み物に混ぜて、
信者に飲ませていた、特に十代の女の子の信者に、
「私の精液を飲むと霊能力がつくから、直接飲みなさい」
と言って飲ませていたという話がありましたが、
あれはこの儀式の真似をしているのかな?
たしかキリストのイニシエーションっていう名前じゃなかったっけ?
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そうすればきっと神の祝福を受けて幸せになれであろうぞ(^u^)
と、10年前にこの記事を書いた時は、
まだキリスト教徒の母親が生きていて、
母のカルト的な信仰によって我が家は壊滅的な痛手を受けていた。
その母も2年前に亡くなり、
親戚で唯一キリスト教徒仲間だった、
母の妹(つまり僕の叔母)もその数年前に亡くなっていたので、
我が一族のキリスト教徒はついに絶滅した。
母の遺骨はいずれキリスト教会の共同墓地から引き取り、
おそらくは仏教系の母か父の先祖代々のお墓に合祀する予定でいる。
これで戦後レジームによる日本洗脳化計画に加担せずに済むのだろうか?