生霊(正体不明)からの攻撃を受けた話


1年ほど前、ある人の生霊から攻撃を受けていた。

その頃はマンガの本が大量に置いてある倉庫(約12万冊くらい)で、マンガを整理する仕事をしていたのだが、その倉庫で作業をしている時にやたら何かの気配を感じていた。

一人で作業をしていると何かの気配を感じて気味が悪いので、一度うちの奥さんに一緒に来てもらったことがあり、その時奥さんが「たしかにここには何かがいるけど、それは幽霊のようなものではなくて、妖怪のようなものだ」と言った。ちなみにうちの奥さんはかなり霊感がある。

そのあと来てもらったお礼もかねて、パスタ屋さんで一緒に食事したのだが、食事の最中に奥さんが急に後頭部に手をやり、ささった矢を抜くようなしぐさをして、それを僕のいる方向に投げた。

その時「あ、今何かが飛んできた」と言ったのだが、「それを俺の方に投げるなよ!!」と僕が言うと、奥さんは無意識に投げただけであって、投げた方向には例の倉庫があり、その矢は倉庫の方向から飛んで来たので、そちらに投げ返したのだという話だった。どうもその倉庫には、生霊の念の力を矢のようなものに変換して飛ばす「装置」のようなものが設置されているようだということであった。

その後、家で僕が眠っている時に僕がうなされているので、奥さんが心配して見に来ると、僕の背中にものすごく太い円錐形の棒のようなものが刺さっていて、奥さんがそれを抜くと、僕は眠ったままで「ううっ」と小さな声をあげたそうだ。

その時に僕の背中に刺さっていた円錐形の棒のようなものは、奥さんに向かって飛んできた矢とは別の種類のもので、それが同じ倉庫から発せられたものなのか、同じ人から発せられたものなのかはわからない、もしかしたら、
僕自身に原因があるのかもしれない、というような曖昧な結論にしかならなかった。

とにかくその生霊さんは、僕にはうちの奥さんという、まあまあの力を持った人がついているのを知っていて、そういう人がいると邪魔なので、とりあえず奥さんに攻撃をしかけたようだった。なにしろあちらの世界のことは、複雑怪奇でよくわからないことが多いのだ。


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