伊勢神宮事件
3年前にうちの奥さんが伊勢神宮に初めて参拝した。
あるスピリチュアル系の人が企画した、
ツアーに参加したのだが、そうなったのには、少し複雑な事情がある。
それはこういうことだ。
まずうちの奥さんには少し霊感があり、
ある日突然、朝起きたら頭痛がするようになった。
午前中には収まるのだが、
その謎の頭痛が一週間くらい続いた。
そしてある日、謎の霊的存在が2体、
奥さんの元を訪れてきた。
それは年配の女性と少し年下と思われる男性で、
女性はとても偉いような感じだったという。
その女性が言うには
「祭りができなくなる」ということなのである。
「祭り」とはどういうことなのか、
うちの奥さんが何をすればいいのかわからなかったので、
当時お世話になっていた霊能師匠の山村さんのところに
行ってくださいと頼んで帰っていただいたそうだ。
その2人は姿を消し、
しばらくしてニコニコして戻ってきたそうだ。
実はこの2人の霊体はアマテラスとニニギノミコトだったようで、
「祭り」ができなくなるというのは、
コロナの蔓延で祀りごとがとどこおるという意味だったようだ。
どうも霊能師匠の山村さんにそのことを相談したらしい。
山村さんを紹介してもらったお礼なのか、
それからしばらくして奥さんが伊勢神宮に行くことになったのだ。
以下がその後の顛末。
「伊勢神宮効果?」
伊勢神宮から帰って来て以来、
うちの奥さんの様子がちょっとおかしいのだが、
まあこの人の様子は元々おかしかったので、
僕にとっては普通と言えば普通だけど、
昨夜も一緒に食事に行きましょうと言われ、
僕は「回転寿司なんかどう?」と言ったが、
奥さんの独断で「サイゼリア」に行くことになった。
まあこのあたりからすでにおかしいのだが、
サイゼリアでデキャンタの赤ワインを飲みながら、
延々一時間くらい説教をくらった。
説教の内容は支離滅裂であまり文章にはできないのだが、
要は「あなたは生きたいの、死にたいの」
という二者択一を迫る内容だった。
「まあ、生きたいね」と言うと、
パチパチパチと拍手され、
とりあえず合格だったようだった。
家に帰ってからも今年発売の日本酒を飲まされ、
いいかげんつきあいきれなくて先に眠っていたら、
なんとか奥さんも寝たようだった。
僕は午前3時半くらいに目が覚めてしまい、
1時間くらいネットを見たりしてベッドに戻ると奥さんが起きてきて、
「フナイユキオって誰?」と、突然聞いてきた。
どうも奥さんの夢に出てきたらしい。
船井幸雄さんのことかなと思い、
「有名な経営コンサルタントだった人で、
スピリチュアルに関する本もたくさん出している人だよ」と教えると、
「その人が、どうも、伊勢神宮からついて来たらしい」と言うのだ。
奥さんは船井幸雄さんのことは全く知らなかったようだ。
もう亡くなっていることも知らなかった。
船井幸雄さんには、何か解決したいことが残っているそうで、
奥さんにはどうにもできないので、
とりあえず霊能師匠の山村さんのところへ
行ってくださいと言おうとしたそうだ。
まあ、こんな感じです。
「船井幸雄続報」
今朝の明け方、うちの奥さんが突然、「フナイユキオって誰?」と聞いた。
経営コンサルタントだった船井幸雄のことだろうと思い、
そう答えたのだが、うちの奥さんは船井さんのことを全く知らず、
名前の感じから演歌歌手かなんかだと思ったらしい。
何か悩み事があるようなので、とりあえず霊能師匠の山村さんのところへ
行ってもらおうというので、僕は度々山村さんに丸投げするのは、
あまり良くないんじゃないかと言った。
つい先頃もアマテラスとニニギノミコトを
山村さんのところへ送り込んだばかりだったので。
そもそもアマテラスとニニギが来た、なんて言うこと自体、
畏れ多いことなのだが、うちの奥さんがそうだと言っているので、
そうだったのですと言うしかないのだ。
その時のお礼というか、アマテラスの導きによって、
今回奥さんは伊勢神宮に行くことができたそうだ。
というわけで船井幸雄さんだが、奥さんも反省し、霊界に向かって、
「誰か船井さんを迎えに来てくれませんか?」と呼びかけたら、
赤鬼が迎えに来てくれたそうだ。
赤鬼はとても怖い顔をしていたが、
別れ際にはにこやかにウインクしたらしい。
後になって思い出したのだが、
僕が前世というものに興味を持ち出したきっかけが、
船井幸雄さんの本を読んだことだった。
だからむしろ奥さんよりは僕の方が、
船井幸雄さんに近しいはずなのだ。
船井さんは人の形はしておらず、人魂のようなものとして現れ、
「フナイユキオです」と名乗ったので、名前がわかったらしい。
どうもこの時に船井さんを迎えに来てくれた赤鬼というのは、
亡くなった奥さんのおじいちゃんだったようで、
霊界で赤鬼として働いていらっしゃるようだったそうだ。
それから3年経つが、
奥さんの霊的体験はますます増えつつある。
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