2021年4月4日に見た悪夢

かつて過去のFacebookへの投稿を元に、
2018年と2019年の4月4日に見ていた、
2本の悪夢というか、不穏な夢についての投稿をしたのだが、
その投稿を終えて眠りについた本日(2021年4月4日)の明け方、
また不穏な悪夢を見て目が覚め、
忘れないうちにこれも文章にしておこうと、
こうやってパソコンに向かっている。

その夢では唐突に事件が起きている。どこかのローカルな駅の駅前で、ちょっとおかしくなった男が、拳銃を撃ち始める。その駅は福岡市にある西鉄の井尻駅に似ているが、井尻駅は僕が高校生の頃、実際に通学で使用していた駅だ。

その男の銃の乱射とは全く関係がなく、僕も持っている銃を撃ってしまう。なぜ僕が銃を持っているのか、そしてなぜ撃ってしまったのかはわからない。銃というのは何かのメタファーで、銃を撃つというのは「言葉を発する」のと同じくらいにありふれた行為である。その夢の中では。

僕は別に狙いを定めてその男を撃ったわけではないのに、僕が偶然中空に向けて撃ってしまったその弾丸が、男にクリーンヒットして、男はそのまま、そこにある自分の車のボンネットに倒れ込む。

僕は「えっ、僕が撃ってしまったのだろうか、それにしても、銃ってそんなに簡単に当たるものだろうか、何の訓練も受けたことがないのに」と、とても不思議な気分になるが、男を撃ってしまったという罪悪感はまったくない。むしろ、いいことをしたような達成感のようなものを感じている。

ところが男はそれで絶命したわけではなく、よろよろと立ち上がって、そこにいた見物人に、まるでバトンを渡すように自分の拳銃を渡して、渡された別の男は、その瞬間から通り魔になって、街に向かって駆け出す。まるで拳銃を握った途端に悪意が憑依したようであった。

何故かその通り魔が僕をターゲットにしているということがわかり、僕は近くにある民家に逃げ込む。最初は西鉄の井尻駅のあたりに似ていると思ったが、逃げ込んだ街は路地の多い雑多な街で、関西、大阪あたりの下町のようなイメージであった。といっても大阪の下町を知っているわけではないのだが。

おばあさんというほどではないが、きつめのパーマをかけた初老のおばさんの家に、土足のままガラス戸を蹴破って僕は入っていった。通り魔の男も僕を追って入って来た。

その家は奥に流し台があり、手前の台所のダイニングテーブルを挟んで僕と通り魔の男は対峙していた。男がテーブルに両手をついているので、拳銃は持っていないんだなと僕は思った。

パーマのおばちゃんが「その男は〇〇〇だよ」と言う。〇〇〇というのは、手に先天性の障害があることを揶揄する、差別語のような言葉なのだが、実際には存在しない言葉である。しかしなぜか僕は「そうか、〇〇〇なのか」とその言葉の意味を知っているのである。そして「〇〇〇なら、ちょっと手首を捻れば手首が折れてしまい、拳銃を持てなくなるな」と、男に反撃に出る決意をする。

パーマのおばちゃんも僕の意図を汲み取って男の身体を押さえつける手助けをしてくれる。〇〇〇は手首の骨が、軟骨のように柔らかい症状なので、僕はその男の手首を逆方向に曲げて床に押し付け、体重をかけて折ろうとする。

なんという悪意に満ちた行為であろうか、通り魔の男は必死で抵抗しているが、もう手首は折れてブラブラになっている。僕は更にその手首を捻り取ろうとしている。

こんな地獄絵図のような悪夢であった。

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