書くと話す
今朝の #こえのブログ
書いて伝わる文章と、話して伝わる文章は
まったくの別物だそうですね。
先日もシェアしました、 #マツモトメソッド のなかでも言っていました。
◆質問箱に頂いたお悩み
ネット上ならコミュニケーション積極的に取れるのに、なぜかリアルでは話せない……という現象。
要因となるリアルとネットの違いとしてよく「匿名性」をあげられますけれど、今のご時世SNSも本名でやっていたり、その後オフ会で会うことを見据えているようなコミュニティもあります。
と思うと「匿名性」を理由にあげるのは少し違和感です。
(乱暴な言説について、の追求であれば、匿名性が高い部分については有力な理由だと思うのですが……)
◆「書く」コミュニケーション
なぜ、リアルと違ってネット上であればコミュニケーションを積極的にとれるのだろう?
これは、
今で言うならSNS
少し前は掲示板
もしかすると、もっと前では手紙
において、起こっていた現象なのではないかと思います。
つまり、「書く」と「話す」の違いにおいて、
コミュニケーションの取りやすさの違いを感じている人がいるのではないか?
と、考えました。
「書く」言葉は可視化されるから、
一呼吸おいて送る言葉を選ぶことができます。
必ずこれをしているかどうかはともかくとして、コミュニケーションに苦手意識がある方にとって、これはひとつ安心材料になっているのではないでしょうか。
わたしの場合は特にそうでして、どんな言葉を返すのか、落ち着いて見返したうえで送ることができるのは、とても安心します。
コメントやDMをする際、LINEで返信する際も
「自分の言いたいことを書けているか?」
一瞬読み直してみる時間があることがほとんどですし、一度推敲することも多いです。
この安心感があるからこそ、はじめましての方に対しても、自分からコミュニケーションを取りに行くことができるように思います。
◆「話す」コミュニケーション
対面や電話で話をしているときには、「言いたいこと」を可視化するタイミングがありません。
「話しているうちに言いたいことが分からなくなってしまう」
「結論が迷子になってしまう」
「話題がいつのまにかずれてしまう」
こういった現象も起こり得ます。
「思ったとおりに伝えられない感覚」
が、残る。
だからこそ、そこに
「コミュニケーションを取るのが苦手だ……」
という自意識が生まれてくるのではないかなぁ、と感じました。
実は、リアルだからうまくいかない……のではなくて、
「話す」コミュニケーションの取り方に自信を持てていないだけなのかもしれません。
◆「書く」ときの長所を利用していきたい
ネットに対して、リアルのコミュニケーションはグイグイいけないつらさ…
とてもよくわかります。
でも、問題は、
「ネットなのか」「リアルなのか」とは違うところにある可能性もあるのではないでしょうか。
書くコミュニケーションと
話すコミュニケーションのはざまで
うまくいかない、自信がもてない部分を感じている。
だとしたら、グイグイいけている「書く」コミュニケーションでの長所を信頼して経験を重ねてみるのもひとつ手段かもしれません。
ひとつは、言いたいことを「可視化」すること。
会議や営業や勉強の場であれば、言いたいことをメモ書きにまとめてみるのはよいかもしれません。
面接指導でよくお伝えしていたのは、一番言いたいことを単語でもいいから、ひとまず短く伝えることです。
補足説明はあとからいくらでもできるので、ひとまず「何を伝えたいのか」を端的に言葉にする。
これは、「言いたいことを可視化する」のと、同じ効果があるのではないかと思いました。
「話す」コミュニケーションへの苦手が少し和らいだら、もしかするとリアルでの「コミュ障になる…」という億劫さも減るかもしれません。
その鍵は、いつもネットではできているやり取りの中で、見つけられるのではないでしょうか。