まねぶこと
今朝は #こえのブログ お休み。
学ぶ=まねぶ=真似る
「学ぶ」の語源は「真似る」にあるということは有名で、もともと、師を弟子が真似ることを「学ぶ」と言いました。
たとえば、
能や日本舞踊や歌舞伎など伝統芸能においては
その風習がつよく残っているように思います。
他の分野においても、誰に師事したのかという情報は、その人のやり方や方針、思想などを示す上でとても大きな役割を果たすことがあります。
なにかを成し遂げたければ、まずは徹底的に真似なさい。
これは、芸能に限らず、あらゆる面で言われることです。
とあるライティングをしている方が
徹底して検索上位に表示される文章を真似て
記事を更新し続けたときのことを話してくれました。
もちろん、コピーアンドペーストということではありません。
構成を分析し、それを真似て文章を構築し、
記事をいくつか書きました。
そうしたときにわかったことは、
SEOでの有効性など様々にあったそうですが
ただ文章を読んでいるだけでは気づかないことも
構成を真似て書いていくことでたくさんの「気づき」があったそうです。
その気づきをもってライティングの経験を重ねていくことで、それが結果として出てくるようになったとのことでした。
世の中には、一定の文化のなかにおけるセオリーというものがあります。
「勝ちパターン」という言い方をする人もいます。
それを真似することの意味は、
「それさえすれば自分も勝てる」ということではありません。
それを真似することで、
「なぜ勝てたのかを分析する」ことにあるのだと思います。
その勝ちパターンを分析する力を身につけることで、自分の勝ちパターンも分析していくことができるようになる。
それこそが、学びの意味なのではないでしょうか。
ただ、正解をなぞるための学びではなく、
「真似る」ことで生まれる気づきにこそ、
本来の学習の意味はあるのかもしれません。