仕事好きなのかも

営業なんて結果が全て
数字さえ達成すれば何したって構わない

19歳の春、スーツを着て仕事をすればモテるかもしれないという安直な気持ちで入社したゴリゴリの営業会社の上司に叩き込まれた

これが営業の世界なんだ
数字達成すれば同僚から賞賛されて
女性社員からモテたりして
日中寝てようが遊びに行こうが自由に出来て
インセンティブも貰えて好きなもの食べたり、欲しいもの買えるんだ

入社から半年はケツを蹴られたり、
電話の受話器と左手をガムテープでぐるぐる巻きにされたり、駅で通りがかりの人に声を掛けて名刺交換お願いしたり、契約取ってくるまで帰ってくるなと言われたり、お客さんに警察通報しますよとか言われたりしながら、
数字を達成することが営業で達成したら楽しいことが待っているんだなと疑いもなくとにかくがむしゃらに働いた。

途中、上司が変わった時に営業数字達成する為にはお客さんに可愛がられることだ、とにかく仲良くなることを意識しろという教えから、
お客さんを強引に飲みに誘っては苦手なお酒を浴びるように飲んでお客さんとどうしようもない会話を重ねて酔い潰れて、キャラクター売りみたいなこともしたりした。

素直だけが取り柄で仰せの通りに従順に仕事していたから辛いこともあったけど、
給料も同年代の人よりは良かった気がするし、営業成績良くてちょっとモテたり、欲しいもの買えたり食べたいもの食べれることに幸せを感じて働くってこういうことだ、営業って最高だなって思っていた。

恥ずかしいくらいだいぶ調子に乗っていた。

そうこうしているうちにコンサルティング営業とか、ソリューション営業という言葉が出回ってお客さんに寄り添う課題解決こそ営業の仕事みたいな時代が来た時、これまでの営業経験が全く通じず、どれだけ頑張っても空回りして
上司からは毎日詰められ、いよいよ営業の仕事が辛くなった。

もう仕事できない鬱間近の状態になった30歳を過ぎた時、ある人との出会いをきっかけに再び営業の仕事がしたいと思えるようになった。

残念ながらその人はもう居ないから
今はまた営業の仕事が楽しいと思えることを
直接伝えられないのだけど、とても大切なことを教えてくれた。

売り手目線の営業をしていた。
お客さんから聞いた課題に対して、自社の製品サービスが解決できるものであると強引に結びつけて売ろうとしていた。
それが当たり前と思っていたし、そう結論づける為に頭を働かせてシナリオ作って最終的にはお客さんを納得されることが仕事だって、
ずっーーと思ってた。

じゃあ今どうなんだって話まで書きたかったけど間に合わないから今度書くことにします。


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