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【認定看護師が教える!】今日から使える胸部レントゲンの見方

胸部レントゲン、なんとなくで肺だけ見ていませんか?

実は胸部レントゲンにはたくさんの情報があり、正しい見方があります!
救急認定看護師が胸部レントゲンの見方を解説します!

正しい見方は
「ききょうたてよここつなんちゅ」で覚えてください!

私が考えたんじゃありません!
JATECという外傷診療を教えるコースでも、この見方が載っています。
一つづつ説明していきますね。

正常の胸部レントゲン 画像診断cafe様より引用

き:気管

偏位がないかを見ます。気胸では空気で圧排されて健側に偏位しますし、
無気肺では空気が抜けた患側に偏位することがあります。

きょう:胸腔・肺実質

肺の状態を見ます。気胸や肺炎や腫瘍などの有無をみます。肺炎の種類によっても見え方は違ってきます。

たて:縦隔

縦隔は左右の肺に挟まれた部分です。大動脈の陰影が確認でき、縦隔気腫の有無などがわかります。前胸部痛の訴えがある場合は注意です。

よこ:横隔膜

肺が過膨張し横隔膜が下がっている場合はCOPDを疑います。
横隔膜の高さ以外にも肋骨横隔膜角(CP angle)を確認しましょう。
通常は尖っていますが、ここが鈍っている場合は、胸水が貯留していることを示唆します。

CPアングルの鈍化は胸水などを疑う

また、心胸郭比CTRの確認も重要です。

上側の赤いラインが心臓、下側が胸郭の長さ

心臓の一番広いところと、胸郭の一番広いところの比率を見て、50%を超えている場合は心拡大があると考えます。日々の変化を追うことも重要なので、以前のものと比較してみるのが大事です。

こつ:骨格

鎖骨、胸骨、胸椎、肋骨だけでなく上腕骨と肩甲骨も確認できます。受傷している場合は骨折の有無を確認しましょう。

なん:軟部組織

皮下気腫や皮下血腫の有無がわかります。

皮下気腫の例

ちゅ:チューブ・ライン

胃管や気管挿管チューブ、胸腔ドレーンやCVなどが確認できます。
先端の位置は正しいところにあるでしょうか。
前回のレントゲンと位置は変わっていませんか?
この確認は非常に重要です。
正しい位置と確認する習慣をつけましょう。

レントゲンは前回や以前の画像と比較してみることが大事です。
正しい見方をすることで、見落としなく変化に気づくことができます。

不明な点があればコメントください!

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