カラオケは練習なんていらない
アラフィフになった『おじさん世代』にとって、カラオケは青春時代の流行りだった。
カラオケブームは学生時代から始まり、二次会はカラオケというパターンが多かったような気がする。
就職してからは、スナックなどで飲みながらカラオケ。学生時代よりはグレードが少しアップ。
スナックなどになれば、カラオケが苦手な人でもお酒が飲める。逆にお酒が苦手ならカラオケができる。
私は、お酒が全くダメだったのでカラオケのためにスナックへ行っていたようなものだ。
当然、ワリカンだからアルコール代のもとを取るくらい歌って踊ってみんなを楽しませてストレス発散をしていた。
つまり、何が言いたいのかと言うと、私は『カラオケが好き』なのだ。
決して上手いということではない。
大きな声で歌うのが気持ちいい、ストレス発散になるのだ。
もちろん、その場を盛り上げるのも大好きだ。
スナックにもよるが、盛り上げグッズ(宴会グッズ)を備えている店もある。
多種多様なグッズを惜しみなく利用して盛り上げるのが得意である。
盛り上げるのにコツなどない。自分自身が楽しんだらいいのだ。
替え歌まではいかないが、歌詞を即興でアレンジしてボケることなど朝飯前だ。
ダンスは苦手だが、ヒゲダンスなら適当に踊れる。
ここで断っておきたいが、このような芸を披露するのは、宴会時のみである。いわゆる宴会芸。
当然、デートなどでは封印してきた。当たり前の話だけど。
基本的に楽しいことが大好きな陽キャ。
カラオケには喜んで行っており、歌える曲のレパートリーも増やしていた。
そういえば、自宅の部屋でひとりで練習もしていたなあ。
あっ、風呂場でも歌ってたわ。
そんな時も過ぎ、カラオケブームも下火になり始めると自然とカラオケに行く機会が減り始めた。
年に数回はカラオケというより、スナックで歌うことの方が多くなってきたのだが、年を重ねると声が出なくなってきた。
歌うたび、若い頃より声量が落ちていることを実感。
声がかすれる。息が途切れる。歌えていた曲が歌いにくくなっている。これは、まぎれもない老化現象だ。
若い頃はそんなことなど思いもしていなかった。
十八番(おはこ)だったはずの曲も苦しくなってきた。
思った以上に声が…出ない。
まして、近年の新しい曲はアップテンポでマスターすることなどできない。ダメだこりゃ。やはり若者にはかなわない。
新しい歌はマスターできなくても、自分の世代に流行った歌のレパートリーは増やしたい。
やはり、毎回同じ歌よりも新しい歌を披露する方が『イケおじ』っぽい。
幸い、私の妻もカラオケが好きなので、時々一緒にカラオケに行くことがある。
その時は、常に練習モードだ。当たり前だ。
妻に聞かせようとか、楽しませようというのは、結婚後数年の間くらいだ。
それは、妻も同じだと思う。
だから、お互いに自分が歌いたい曲を好き勝手に歌っている。妻が知らない歌でもマニアックな歌でも全然気にしない。
とは言っても、カラオケで歌うからには、その歌をよく聞いてある程度は練習しておかなければ上手く歌えない。
しかし、最近のカラオケの機能は進化をしている。
練習モードや採点、アシストやボイスチェンジャーみたいな機能もあり、いろいろと楽しめるようになっている。
そこで新たな発見があったのだ。
先日、本人映像のライブバージョンの歌を選曲してみた。
なんと、これがハマったのだよ。
実際のライブ映像が流れていれるので、歌いながら臨場感が伝わってきて、感情移入しやすい。
一般的なカラオケは、曲と合っていない使いまわしの映像がよく流れる。
これでは、聞いている人たちにとっても退屈な映像だ。
しかし、このライブ映像は、自分自身が本人になりきることができる。
これはめちゃくちゃいい!
そして、もうひとつ。
初めて歌う曲でも、歌えるかどうかを心配せずに歌えるのだ。
これも大きなメリットだ。
どういうことか説明すると、ライブで本人が歌っている映像と歌声が流れる。そこに私がマイクで一緒に合わせて歌えるのだ。
つまり、本人の歌い方に合わせて歌いやすいし、音程を外しても気にするほどのことではなくなる。堂々と本人になりきって歌えるのだ。
仮にリズムが分からない箇所があっても、そこは本人の歌声が流れて聞こえているので全然問題なし。
これなら、スナックでも宴会でも、初対面の人の前でも練習なしのぶっつけ本番でも歌えるはずだ。分からないところは、歌わなくても歌手本人の歌声と映像でカバーされる。その映像を見ている方がノリノリになれるくらいだ。
ちなみにこの日は、サザンオールスターズ、安全地帯のライブ映像を選曲して熱唱した。
特にサザンオールスターズは、なんと歌っているのか分からないところも上手く誤魔化すことができる。そしてライブバージョンだから映像を見ていても楽しいし、盛り上がれる。
ちなみに、カラオケでは下のライブ動画+歌詞付きなので歌いやすい。
いいことづくめだ。
これからは、これで行こう!
カラオケは練習しなくても、知っている歌のライブバージョンを選曲すれば、十分に楽しめるぞ!
またひとつ勉強になった。
ではまた…