77.冬の木と花

冬は木に葉がなく、自然の風景が寂しくなる、といわれる。

たしかに、枯れ木には花がない。

しかし、それはそれで影絵のようで素敵じゃないかな？と筆者は思っている。

筆者のお気に入りの一枚。『モチモチの木』みたいな切り絵っぽい

筆者がとくべつ冬が好きで、暑い季節を嫌っていて、
気温が低いというだけで何でも美しく見えるからかもしれないが、

意外と、冬の自然も美しいな、とさいきん歩きながら思う。

確かに、秋の色づいた木々は美しい。

しかし、冬の枯れ木も、
澄んだつめたい空に影絵のように映えて、独特の美しさをまとっている。

雪の中でも青々とした葉をつける松もたしかにきれいだけど、

小樽貴賓館(にしん御殿)にて

黒い幹や枝が空にすっくと立っているのも凛々しい。

冬は花のない季節かというと、決してそんなことはない。

もうすこし春に近づくと、梅が芽吹き出す。

もっともっと、冬が続きますように。