別冊・医学のあゆみ p96-100を読んで

 日本の医療は医師の自己犠牲的な労働により支えられている。改正医療法では医師働き方改革として、時間外・休日労働時間の上限が設定されている。医師の長時間労働だけでなく、睡眠時間の確保に焦点を当て対策することが、医師・患者の安全確保と持続可能な医療の推進に必要と述べている。
「長時間労働の医師への健康確保措置に関するマニュアル」では追加確保措置として睡眠不足に関する評価も行われている。

 多くの医師が休日・時間外労働に従事しており、1割は月100時間を超える過労死ラインに当てはまる。改正医師法では休日・時間外労働の上限規制が設けられた。長時間時間労働や交替勤務は糖尿病や心疾患との関連が報告されクローズアップされているが、長時間労働と短時間睡眠も指摘されており
短時間睡眠の改善をすることも重要と述べている。
「長時間労働の医師への健康確保措置に関するマニュアル」では適切な睡眠についてもまとめられている。その中で、長時間労働の医師の慢性睡眠不足・疲労を評価する手法が紹介されている。長時間労働の医師に対する追加確保措置として、面談指導を行うことで自身の健康状態への気付きを促すことが必要とされている。
医師自身の健康状態への気付きををもたらし、働き方の選択を促すことそして現状の医療制度の在り方を自治体・国レベルで考察していくことが求められていると述べている。
 安全な医療の提供には医師自身の健康が重要であることは提供する立場として、ひしひしと実感している。個人・病院・国それぞれの規模で対策を練ることが必要と考える。

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