別冊・医学のあゆみ p39-43
インフォーマルケアの負担については、親族の認知症を通じて自覚することが大いにあった。読んで、数字としての負担を見ることができてよかったと思う。内容の要約をした。
高齢化に伴い、認知症ケアを必要とする人口は増加している。認知症ケアには、医療介護サービスによるフォーマルケアと家族によるインフォーマルケアがあり、大半をインフォーマルケアが占める。認知所ケアの社会的コストの推計において、インフォーマルケアを定量化し政策に反映する必要がある。本邦の社会的コストは年間14.5兆円でそのうちインフォーマルケアは6.2兆である。居住形態別の認知症ケアの経済的負担の評価においてもインフォーマルケアのコストの点から比較すべきである。財源が限られる中で、フォーマル・インフォーマルケアのバランスを考えた制度設計が必要である。