勉強苦手な社会人がFP2級を独学で一発合格した方法
こんにちは。
ファイナンシャルプランナーの道流と申します。
私は2023年10月からFP2級の資格勉強を独学で始め、2024年1月末の試験に一発合格しました。
FP2級をどのように勉強したら良いのか知りたいという方へ向けて、私が4か月間どういった勉強をしていたかを書きました。
今や取りたい資格1位と言われるほど注目度が高いので、1つの勉強方法として参考になれたら嬉しいです。
なお、私が受けた試験は「FP技能士(資産設計提案業務)」になります。
金財や民間資格のAFPとは異なりますので、ご了承ください。
勉強当時の私について
勉強期間
2023年10月~1月末(約4か月間)
同年5月に3級を受け合格してから約4か月後に勉強を開始しました。
3級を取る前の最後の勉強は2020年6月に取得したITパスポートのときだったので、本当に勉強しない社会人でした。
平均勉強時間
平日:1~1.5時間
休日:2時間
主に「通勤時間」「昼休憩」「入浴時間」「寝る前」に勉強していました。
会社での昼休みは1人で過ごすことができるため、1時間のうち30分を勉強時間にあてていました。
休憩時間を勉強に回せる方は多くないと思うので、非常に恵まれた環境だと感じています。
平日は一番多い時で2時間勉強していましたが、朝眠いときや疲れているときも多く、酷い日は5分なんて日もありました……。
休日もムラがありましたが平均すると約2時間、4か月で200時間程度勉強しました。
使用した勉強ツール
市販で売られている教材と無料で使えるインターネットのサイトで勉強しました。
マイナビ出版 「イメージで攻略 わかる!受かる!!FP2級AFP テキスト&問題集 2023-2024年版」
FPの教材はたくさんあるのでどれにするか迷ってしまいますが、私はフルカラーであることや可愛いキャラクターが解説してくれるなど、親しみやすいものが良いと思いこちらを選びました。
本は表紙から切り離すことで2冊に分冊されるため、持ち運びやすい点も良かったです。
内容は充実している一方で問題集に関してはオマケ程度にしかないため、こちらのサイトを使って問題を解きました。
FP2級ドットコム様は学科・実技含め過去問を全て無料で解くことができる超有能サイトです。
このサイト無くして合格はできなかったと言っても過言ではありません。
充実した解説文にPDF対応の模擬試験、細かく振り替えられる自分の学習成績、スキマ時間で手軽に勉強ができることなど。
無料で使えることが信じられないくらい本当にお世話になりました!
70,000人以上利用者がいる中から1,100位になるくらいには使い倒しました!
1か月目 教材を流し読み&学科の問題を解く
1か月目は教材を1周することを目標に読み進めました。
ここで気を付けたのは「ノートを取らないこと」です。
何故ならFP2級は勉強範囲が広いため、「ノートを一生懸命書いたところでどうせ忘れる」からです!
これは3級を勉強したときの話なのですが、約3か月かけて教材を一周してから問題に取り掛かったらほぼ全て忘れており、
残り1か月で全て詰め込みなおすという憂き目に逢いました。
その反省を活かし、1か月目は出題内容を把握するためにスピード重視で読み進めました。
ノートをとらない代わりに通勤時間や入浴時間を利用して学科問題を解きました。
これも3級のときの反省で、アウトプットに比重を置くことで効率的に覚えることができました。
ちなみに1日2時間勉強できていたのはほぼこの最初の1週間だけでした。
要領の悪い人間にとって仕事と勉強の両立って本当に大変です……。
2か月目 学科問題を解きつつ分からないことを紙に書きまくる
教材を読み終えたら、次は先ほどご紹介したサイト「FP2級ドットコム」様を中心に学科問題の過去問を解きまくりました。
1日30問を目標に、6つの分野を日替わりで勉強しました。
1週間経てば良い感じに忘れているので、「あ、ここはこうだった~!」という思い出す感覚でやるとより知識を落とし込むことができました。
休日は解く量を少し増やしていたので、1か月で約1,100問解きました。
この時期からノートを取り始め、問題を解いて分からなかったことや忘れてしまったことはとにかく紙に書き殴りました。
また、計算問題にも本格的に取り掛かりました。
3級よりも計算問題が増えますが出題パターンは限られているので実はそこまで難しくありません。
3か月目 実技の問題に取り掛かる
折り返し地点、いよいよ実技問題に取り掛かります。
ただ、資産設計提案業務の実技は意外と選択問題や○✕問題が半分近くを占めている為、さほど怯える必要はありませんでした。
しかし、実技の敵は問題の難易度ではなく試験時間の短さです!
1問解くのに時間がかかる割に試験時間は90分と学科よりも30分も短くなります。
最初は「この量を90分で解くのか……?」と絶望的な気持ちになるくらいでした。
私は本番でも時間ギリギリで見直しもできませんでした。
とはいえ、まだ本番まで2か月はあります。
出る問題は似たり寄ったりなので、ここでは時間はあまり気にせず確実に解けるようになることを意識しました。
学科の問題は1日20問を目標に通勤時間や入浴時間を利用することで、600問は解くことができました。
4か月目 本番を意識して模試を解く
ついに本番1か月前です。
平日の勉強の仕方は3か月目と変わりませんでしたが、週末には模試を通しで解きました。
FP2級ドットコム様は本当に優秀で、問題用紙と回答用紙がPDFで配布されているおかげで本番さながらに解くことができます。
A4コピー用紙を贅沢に使いつつ、時間を計って問題を解いていきます。
ここで実技が如何に時間が足りないかを身を以て知ったため、時間がかかる問題や分からない問題は飛ばすことを意識しました。
再三言われていることだと思いますが、結局分からない問題は意固地にならず後回しにするのが一番です。
本番では過去問には無かった問題が必ずと言っていいほど出てきます。
分かる問題を確実に解いていきましょう!
勉強で心がけた事
最後に私がこの4か月の勉強で心がけていたことをお話ししようと思います。
私は以下の6つのことを意識しながら資格勉強に取り組みました。
問題の解説文を必ず読む
2級の学科問題は全て4択問題であり、○✕問題と3択問題であった3級よりも難易度が高くなっています。
しかしその分、1問あたり4つもの解説文を読むことができます。
つい流し見してしまいがちですが覚え方として非常に効率が良いため、解説文は必ず目を通すようにしましょう。
分からない用語はしらみつぶしに調べる
問題を解き始めると次から次へと分からない用語が出てきます。
間違えた問題は解説文をしっかり読み、教材を使ったりネットで調べたりして紙に書き殴りました。
特に序盤は1問解いて解説文読んで紙に書いて……といちいち時間がかかりましたが、ここは己の知識不足を恨んで耐え抜きました……!
スキマ時間で1問でも良いから解く
通勤時間や入浴時間のみならず人との待ち合わせやファミレスでご飯が届くまでの時間など、隙あらば問題を解くことにしていました。
それがたとえ1問だけしか解けなかったとしても、4か月間続ければ積もるものになります。
ただし無理にやろうとして勉強が苦痛になったら良くないので、疲れていたり気が乗らないときはやめておきました。
勉強を楽しむ
これは私がFPの勉強が性に合っていたからかもしれませんが、4か月間楽しく勉強することができました。
自分の意志で数少ない自由な時間を勉強に費やすので、苦しかったら続かないですよね。
また、知識が増えたことを実感するのも大切なことです。
特にFPは学んだことを日常生活で活かせる場面が多いので、金融系のニュースサイトを目に通して「何となくわかる」ことに喜びを感じたりしていました。
勉強している自分を全力で肯定する
日本の社会人は9割以上が勉強を全くしていないそうです。
私もFPの勉強を始めるまでは「社会人になってまで勉強とか無理……」と心の底から思っていました。
つまり、勉強している自分は9割以上の人たちよりも一歩前に進めているんです。本当に凄いことなんです。
どんな勉強内容だろうと、0と1では雲泥の差です。
勉強している自分のことを全力で肯定してあげましょう!
受験料の重みを感じる
私は意外とこれが勉強を続けるモチベーションになっていました笑
学科と実技を合わせると1万1,700円もかかりますからね……!
「この金額を無駄にはできない」という背水の陣の思いで勉強に励みました笑
お金の勉強をするからには、受験料もぞんざいにしないようにしましょう!
まとめ
以上が本番までの4か月の軌跡でした。
冗長で読みづらい文章だったかと思います。申し訳ございませんでした。
総括すると、とにかく問題を解いて解いて解きまくれ!です。
FPは人気資格なだけあっていくらでも情報があります。
それだけ勉強しやすい資格なので、私のような勉強が苦手な人間にとって非常にありがたかったです。
もちろん、私が勉強できる環境に恵まれていたことも大きかったと思いますので、ぜひご自身のペースで取得に挑んでみてください。
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