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雨上がり、特に大雨の後に中古車を見に行くの
もいいです。
修復歴のある車はもちろんですが、修理歴のあ
る車、修理歴がなくても低年式の車は、雨漏れ
に注意が必要です。
雨漏れの原因はいろいろと考えられますが、ほ
とんどの原因は修復歴有りですので、販売店は
表示しています。
ウェザーストリップやオープニングモールなど
の、ドアの開閉部分にあるゴム部品の劣化やへ
たりから漏れることもありますが、これらのほ
とんどの場合は室外に捌けます。
飛び石で交換したガラスの、ボンドの隙間から
侵入する場合もありますが、これも稀です。
1番多い原因は、パネルの継ぎ目のシーラーの
劣化や衝突による割れです。
雨漏れが多い場所としては、荷室のスペアタイ
ヤの所です。
バックでじわりと衝突した塗装を伴わないリア
バンパー交換などは、カーディーラーでも行わ
れる作業ですが、バンパーは樹脂部品なので凹
んでも戻ります。
軽い損傷だと思って、リアバンパー内部のバッ
クパネルが損傷してシーラーの割れがあるのを
確認せずに、リアバンパーのみの交換で済ませ
ますと、確実に水が侵入します。
雨漏れを見つける方法としては、雨上がりにド
アを開けた時、独特のカビ臭がしたら雨漏れを
疑って下さい。
主に荷室のスペアタイヤの収納場所が、池にな
っている事が多いです。
スペアタイヤが無いタイプで、パンク修理セッ
トが車載されているタイプもありますが、バス
タブ形状になった所が池になっている事が多い
です。
運良く雨が降らず、査定や検査の見落としがあ
ったとしても、販売店での雨上がりなら、見つ
けることが出来ます。
バックドア(リアゲート)が弾き気味で、閉まり
の悪い車もこれを疑ってくださいね。
あと全くの無事故車だったとしても、低年式車
の場合は、シーラーがプラスチックのように硬
く劣化しています。
街中で見かけるトラックを、よく観察してみて
ください。
風に揺れる洗濯物の様に、ねじれたり、波ゆっ
たりしながら走ってるのがわかると思います。
普通車や軽自動車も、走行中はあれと同じよう
な動きをしています。
パネルの継ぎ目のシーラーに、ねじれや波打ち
の負荷が掛かり、硬く劣化したシーラーにヒビ
が入るのです。
低年式車は修復歴無しだったとしても、バスタ
ブ形状の所を見てくださいね。