盛岡市がニューヨークタイムズに選ばれた理由を考える
今回は、お気に入りの街”盛岡市”について、どんな理由からニューヨークタイムズに選ばれたのか考えてみたいと思います。
どんなところが評価されたのか、また、同じ東北の仙台市や同じ規模の秋田市、山形市などではなく何故盛岡なのかを因数分解して要因を探ることで、観光産業を発展させるヒントが見えてくるのではないかと思っています。
1.駅から徒歩で歴史的建造物や景色を楽しむことができる
観光地では、車で移動するの同じくらい公共交通機関や徒歩で移動することが多いかと思います。そのため、主要駅である「盛岡駅」から徒歩圏内で移動できるのはプラスに働くと考えられます。建築物は明治から大正にかけて造られた和と洋の融合を感じることができ、岩手山を眺めながら市内には北上川や中津川が流れています。駅から近い開運橋からの眺めは素晴らしいの一言です。レトロな建物を眺めながら川沿いを散策して、グルメも堪能できます。自然と歴史を感じる街並み、食文化をまとめて楽しむことができるのが盛岡の魅力の一つではないでしょうか。
〇代表的な建物
岩手銀行赤レンガ館
もりおか啄木・賢治青春館
岩手美術館
南昌荘
マリオス展望室(駅からちょっと遠い)
もりおか町屋物語館
盛岡手づくり村
光原社
盛岡市先人記念館
〇神社仏閣
盛岡八幡宮
盛岡天満宮
桜山神社
寺町通
報恩寺
〇自然
北上川
中津川
岩手山
石割桜
〇伝統・グルメ
神子田の朝市
わんこそば
盛岡冷麺
じゃじゃ麺
NAGASAWA COFFEE
カフェ・喫茶店
焼肉
2.盛岡ならではのカフェ文化
盛岡は個人で経営しているカフェが多く、チェーン店が進出しづらいようで、街歩きをしてもあまりチェーン店はないように感じます。昔からのお店が多く、カフェ・喫茶店の文化が根付いているのがわかります。
NAGASAWA COFFEEさんが、2019年にコーヒーメディア「SPRUDGE」に”コーヒーを通じて世界を変えている20人”に日本人で唯一長澤一浩氏が選ばれています。そしてどのお店もおしゃれで古くからあるお店のレトロな感じが何とも言えません。また、盛岡の人は温かいので初めてでも安心してお店に入れます。
3.盛岡市民の人柄も含めた街の雰囲気
ノスタルジックな街の景観に加えて、盛岡の方々の穏やかで温かみのある人柄が作りだすゆっくりと過ごせる雰囲気も魅力の一つではないでしょうか。穏やかで親切な人柄が初めて入るお店でも緊張せず、ゆったりとくつろぐことができます。方向音痴な僕は、道に迷った時など幾度となく助けてもらいました。
4.盛岡の観光地で、口コミによく書かれるキーワード
盛岡市の口コミを読んでいるとよく書かれているキーワードに次のようなワードああります。「風情がある」「レトロ・モダン」「散策」「おしゃれ」「落ち着きがある」「きれい」「景色」などがありました。
盛岡には、日頃の忙しさを忘れてゆっくり時間を過ごせる魅力があります。東京や大阪のような大都市とは反対な雰囲気になっていて、一番はレトロな建物やカフェなどレトロな雰囲気が心を落ち着かせてくれます。特に、飲食店は個人店や岩手が中心のチェーン店が多く、店主の人柄などそれが他にはない街を演出している気がします。山や川が街並みと調和して歩きながら壮大な自然を眺めることができます。誰でも知っているような名所があるわけではありませんが、心を動かす魅力が詰まっている街です。また、道にゴミが落ちていることが少なく川沿いの散歩道や歩道もきれいで歩きやすいです。
5.盛岡と東北のほかの都市との違い
歴史的建造物、景色など各街に点在しているがなぜ盛岡市なのかを考えたとき、盛岡にはあり他の地域にはないものを東北6県を比較して考えてみたいと思います。
仙台市や秋田市、山形市にも自然がありそれぞれの土地に食文化があります。にも関わらず、盛岡市が脚光を浴びたのには理由があるはずです。
6.違い=地域に根付いた文化
盛岡市には、先ほども書きましたがカフェ文化があります。昭和から残っているカフェが多く、チェーン店が少なく地元の人たちもそれぞれにお気に入りのカフェがあります。
仙台では、「杜の都」と言われるくらい市中心部でも自然豊かですが、それにちなんだ何かがないように感じます。定禅寺通りの「ケヤキ並木」や愛宕上杉通りの「イチョウ並木」など仙台空襲以降、代々育ててきた緑を堪能できますが、それが仙台の文化に結びついてないのが現状かと思います。
7.街の中心にいながら身近に自然の景観を楽しむことができる
盛岡には高層ビルなど高い建物が少なく、街の中心から岩手山を一望することができます。みちのくの富士山と言われる壮大な岩手山が盛岡市の近くにあり、街の中心には流れる北上川や中津川などの川が流れています。秋ころには川沿いを歩きながら中津川では鮭の遡上を眺めることができる市街地を流れる川では珍しいです。岩手山は、盛岡天満宮や開運橋など市内のいたる観光地からも見ることができます。市中心部の街並みと川と岩手山のコントラストは必見です。
山形市、秋田市、仙台市でも自然を感じることができますが、より身近に感じることができるのが盛岡のように感じます。
8.雰囲気にマッチした人柄
盛岡市に限らずですが、岩手県の方々は本当に親切で温かいです。仕事で岩手に転勤になったときも今もそうですが、穏やかで親切な方が多く、人のぬくもりにあるれている方ばかりです。ですので、初めて入ったお店でも安心してくつろぐことができます。
この人柄がレトロな街並みとマッチして心からくつろげる雰囲気になっている気がします。
9.結論
盛岡市はカフェ文化と建築物などによるレトロな雰囲気と空気感に、人柄というエッセンスが加わることで、盛岡ならではの魅力になっていると思います。
「カフェ」+「明治・大正時代の建築物」→ 「レトロな街並み(雰囲気と空気感)」
「レトロな街並み」+「人柄」 → 「盛岡の魅力」
他の地域でも魅力はあります。ただ、そこに気付けていない場合やアピールできるポイントがボヤけているように感じます。
自分たちの当たり前が実は他の人からすれば魅力的に感じることがあるので、ますば自分たちの街はどんな街なのか、何があるのか、どんなことができるのかなど、地域の棚卸しから始めてみるといいかもです。
10.盛岡市周辺、岩手県内のスポット(おまけ)
最後に。車で移動できる方は盛岡市周辺にも足を延ばしてみてはいかがでしょうか、ということで周辺地域のおすすめスポットを紹介して終わりにします。
〇岩洞湖、五所湖(盛岡市内ですが、車移動推奨です。広く水や景色がきれいなので自然を満喫したい方おすすめです。)
〇八幡平ドラゴンアイ(青森県との県境にある八幡平にある、雪解けの時期限定のスポットです。池に雪解け水が流れ込み、池の氷が「竜の目」のようになります。自然現象ですので、行く前に確認することをお勧めします。)
〇花巻温泉(メジャーリーガーの菊池雄星さん、大谷翔平さんの母校花巻東高校がありますが、花巻には景色が良い温泉もありゆっくり疲れを取りたい方にお勧めです。)
〇北上展勝地(桜の時期になると、川沿いに桜が咲き並びます。夜はライトアップされるので、昼とは違った雰囲気を味わうことができます。盛岡市からは遠いので、車移動が良いです。)
最後になりますが、私ごとではございますが、先月から高熱を出したり頭痛が数日続いたりと体調がすぐれない日が続き、久々の投稿となってしまいました。
やっと回復してきたので、これからまた発信していければと思いますので、よろしくお願いします。