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33 誰も教えてくれないパパ審判の苦悩~少年サッカーの現場から

いつもご覧いただきありがとうございます!今回は、少年サッカーの「パパ審判」にスポットを当ててみたいと思います。

少年サッカーチームといえば、パパコーチが活躍する独特の文化があるのをご存知でしょうか? ボランティアでチームを支える姿は本当に貴重で、頭が下がります。

かくいう私も、そんなパパコーチのひとりでした。低学年の頃は「子どもたちにはまだ負けないぞ!」と意気込んでいましたが、高学年になると、彼らの技術や知識、そして情報量に圧倒される日々。まさに親としての威厳が試される場でもありました。

突然降りかかる「審判問題」

そんなパパコーチにとって、最初の試練が「審判問題」です。コーチを引き受けた時には、まさか自分が笛を吹くことになるなんて夢にも思っていませんでした。完全に「聞いてないよ~!」状態です。

しかし、周りのパパたちが審判の練習を始めるのを見ると、「自分だけ逃げられない…」というプレッシャーが押し寄せます。仕方なく、いやいやながら笛を手に取ることに。

実は私、サッカーは好きでよく観戦していましたが、学生時代は野球一本。

審判の経験どころか、ルールをじっくり勉強したこともありませんでした。正直、最初はものすごく苦しかったです。しかも、サッカー経験者からは「大丈夫、大丈夫!適当にやれば!」なんて言われる始末。いやいや、適当なんて無理ですから!

初めての副審――混乱と恐怖のデビュー戦

まず、副審としてデビューするのが一般的ですが、これがまた大変! どっちのチームがどっちに攻めてるのか、頭の中が「赤上げて、白上げて」状態です。フラッグを上げる方向すらわからず、冷や汗をかきながらの初仕事でした。

そして、最大の難関が「オフサイド」。誰ですか、こんな難解なルールを考えたのは! このルールのおかげで、何度心の中で叫んだことか。「もう誰も前にいくなー!」と思っても、ディフェンスラインはどんどん上がる。

勇気を出してフラッグを上げると、心臓がバクバクです。

審判は「損な役回り」か?

審判をやってみて痛感したのは、審判は基本的に「報われない仕事」だということ。勝っているチームは特に気にしないけれど、負けているチームからは文句が飛んでくる。それでも、審判がいないと試合そのものが成立しません。

もちろん、ジャッジを間違えてはいけません。でも、プロだって間違えるのが現実です。それでも、「審判をしてくれている」という感謝の気持ちを忘れてはいけない。

私は常に、子どもたちにも審判へのリスペクトを教えてきました。

子どもたちへの教育と審判文化の改善を願って

試合後、うちのチームでは必ず「審判ありがとうございました!」と挨拶するようにしています。感情的になることもありますが、それも教育の一環です。

私の願いは、日本や世界のサッカー界全体が、審判へのリスペクトをさらに高めてくれること。スポーツによっては、審判への暴言で即退場になるものもあります。サッカーもそうした文化をもっと取り入れるべきだと思います。

審判がいるからこそ、子どもたちの試合が成り立つ。その事実を、私たちはもっと重く受け止めるべきなのではないでしょうか。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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