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23 リフティング練習を楽しく効果的に取り入れる方法

以前もお伝えしましたが、リフティングは、サッカー練習の中でも子どもたちが苦手意識を持ちやすいメニューの一つです。

保護者の皆さんからも、リフティングについての不安や心配を聞くことが多くあります。そこで今回は、リフティングの効果や、子どもたちが楽しく練習に取り組める工夫について、私の経験をもとにお伝えします。

子どものタイプに応じたアプローチ

まず、子どもたちのサッカーに対する熱意や技術は様々です。大まかに以下の4つのタイプに分けることができます。

  1. うまくなりたい子 - うまい子

  2. うまくなりたい子 - まだうまくない子

  3. うまくなりたくない子 - うまい子

  4. うまくなりたくない子 - まだうまくない子

各タイプに応じて、リフティングの指導や取り組み方を変えることで、より効果的に技術を向上させることができます。

リフティングの効果を明確に伝える

まず、リフティングがサッカーにどのように役立つのかを子どもたちに理解させることが重要です。

例えば、「リフティングができると、ボールコントロールが良くなる」「試合中に落ち着いてプレーできる」といった具体的なメリットを伝えることで、子どもたちも「これをやらなければならないんだ!」と前向きな気持ちになります。

各タイプ別の練習法

  1. うまくなりたい子 - うまい子
     このタイプの子どもは、モチベーションが高く、放っておいても上達しますが、目標設定が重要です。放任はよくありません。彼らが思い描く「限界」よりも、さらに高い目標を掲げさせ、その限界を超えるようなチャレンジを与えましょう。たとえば、現在の限界回数に10%増しした数を目標にするなど、ステップアップを意識させると効果的です。

  2. うまくなりたい子 - まだうまくない子
     このタイプの子どもは練習量には問題がないものの、技術的なアドバイスが必要です。リフティングのフォームを見て、改善点を具体的に指摘し、小さな目標を設定して達成感を与えましょう。例えば「一度蹴ったら手でキャッチを20回繰り返そう」といったように、徐々に難易度を上げていく方法が効果的です。

  3. うまくなりたくない子 - うまい子 / まだうまくない子
     このタイプには、まず「集中してリフティングに取り組ませる」ことが大切です。ゲーム性を取り入れたり、時間制限や他の子どもたちとの競争を促すなど、楽しく取り組める工夫をしましょう。例えば以下のようなアクティビティを取り入れてみてください。

    • 5秒間で何回リフティングできるか

    • 高く蹴るリフティングを競う

    • グループで円を作り、1バウンドでどれだけリフティングを続けられるか

    • ピッチを往復しながらリフティングできるか

    • 5mを最も速くリフティングできるのは誰か

    • クイズを出して答えの数字をリフティング

こうした遊び心を取り入れることで、リフティングが楽しくなってきた頃に、あえてリフティングの練習時間を短縮すると、休憩中にリフティングを自主的に始める子も出てきます。こうして練習が楽しくなり、自然とリフティング回数も増えていきます。

コーチの忍耐とサポートが重要

リフティング練習を楽しく継続させるためには、子どもそれぞれの進歩のタイミングを見極めることが重要です。いつも同じことをお伝えしますが、コーチには、忍耐と観察力、そして的確なサポートが求められます。最も大切なことは、どの子に対しても決してあきらめず、楽しみながらリフティングに取り組む環境を提供することです。

最後までお読みいただきありがとうございました。リフティング練習が子どもたちにとって楽しい時間となるよう、ぜひ工夫してみてください!

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