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22 試合に全員を出すべきか?それとも実力者だけを起用すべきか?

サッカーというチームスポーツにおいて、

試合に全員を出場させるべきか、それとも努力してレギュラーの座をつかんだ選手だけを起用すべきか

は、多くの指導者や保護者が抱える悩みの一つです。この問題に関して「正解」はありません。チームの方針やコーチの考え方、さらにそのチームが目指す目標によって異なります。

しかし、親として自分の子どもが試合に出られない日が続くと、どうしても

「どうしてうちの子が出られないの?」

と感じてしまうことがあるでしょう。

自身の経験から考える「出場機会」

私自身も、子どもがあまりサッカーが得意ではなく、試合に出る機会が少なかった経験があります。
小学2年生のある大会でのことです。試合終了間際、残り1分というタイミングで子どもが交代エリアに呼ばれました
その瞬間、嬉しくて嬉しくてニコニコなわが子を見て、私の心は複雑な気持ちでいっぱいでした。

そして、交代する間もなく「ピーーー!」と試合終了のホイッスルが響きました。
試合結果がどうだったのかは記憶にありませんが、わが子が見せた悲しそうな表情は今でも鮮明に覚えています。

せめてあと1分、2分でも早く出してくれればよかったのに……。そんな思いが頭をよぎり、「このチームは強くないのに、どうして全員を出さないのか?」といった不満が湧いてきました。

そのとき感じた失望感は、私たち家族全体に影を落としました。わが子の出場機会が少ないことが、家族全体にとって大きなショックだったのです。

出場機会の明確化

その後、私は指導者としてこの問題をどのように解決すべきか深く考えました。そして、一つの結論に至りました。それは、

出場機会を事前に保護者にも明確に伝えることです。


私が重視しているルールは次の通りです:

  • トレーニングマッチでは、全員が平等にプレーする時間を設ける。

  • リーグ戦では、プレー時間に差はあっても必ず全員を出場させる。

  • 県大会などの重要な試合では、全員が出場できない場合もある。

このように保護者に方針を説明することで、事前に納得してもらうよう努めています。それでも、試合経験を積ませたいという熱心な保護者の中には、納得できないという声も少なくありません。

全員が納得できる運営は難しい

正直なところ、すべての保護者を満足させる運営は難しいです。チームやコーチの方針を明確にし、それが合わない場合には移籍を検討することも一つの手段だと考えます。

曖昧なまま時間が過ぎてしまうと、その選手の成長にとって重要な機会を逃してしまうかもしれません。

私が感じるのは、地域の小さな少年サッカーチームでは、できる限り全員に出場機会を与えることで、チーム全体の底力を引き上げることが大切だということです。

終わりに

サッカーチームの運営は、保護者や選手にとって感情的な側面が大きく、全員が納得できる方法を見つけることは難しいものです。しかし、選手の成長を第一に考え、出場機会や方針を明確に伝えることで、チーム全体の発展と選手一人ひとりの成長を支えていくことが重要です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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