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28 少年サッカーの「遠征・車出し問題」を考える

少年サッカーの活動で必ず話題になるのが「遠征」「引率」、そして「車出し」の問題です。

  • 「あそこの親はいつも車を出さない…」

  • 「あそこのお父さんは毎回車を出してくれる…」

こんな話が、保護者の間でつい耳に入ることもあります。
家庭の事情もあれば、チームの方針も異なるので一概には言えません。

例えば、コーチが引率を担当するチームもあれば、保護者が交代で対応するチームもあります。

今回、この「車出し問題」について、どのような形がチーム全体にとってベストなのかを考えてみたいと思います。


チーム運営は保護者のサポートが不可欠

保護者の皆さんには、練習の当番やイベント担当、合宿の手配、スケジュール調整など、さまざまな役割があります。少年サッカーチームは、保護者の支えがあってこそ運営できるものです。

コロナ禍を経て、運営方法も変わってきたチームも多いでしょう。
時代に合わせて最善の形を模索し、改善していくことが重要です。

「曖昧さを残さない」チーム運営

私が考える重要なポイントは、「曖昧さを残さない」ことです。
ルールや仕組みをきちんと決めることで、不公平感や不満を減らせます。

たとえば、毎回同じ人が車を出す状況であれば、順番制を導入したり、車を出せない家庭には他の役割を割り当てるなどの工夫が必要です。

チーム代表者の役割と責任

大切なのは、最終的に「チーム代表者」が判断することです。
保護者間でさまざまな意見が出ることは当然ですが、声の大きな人の意見だけが通るようではいけません。

現状を冷静に見つめ、チーム全体にとって最適な方法を代表者が決めることで、チームのルールとして定着します。

こうした運営方針には賛否があるかもしれませんが、「チームのルールに従う」という形が当たり前の文化ができれば、納得がいかない部分があっても保護者やコーチではなく、チーム全体の問題として捉えられるようになります。

どうしてもルールに納得できない場合は、移籍も含めて検討することも必要かもしれません。

運営の柔軟性と改善の姿勢

決断がつかず、曖昧な状態が続くとチーム全体の基準が曖昧になり、改善も進みません。もちろん、決めたルールが実際に機能しなければ改善していけばいいのです。

代表者がチームの目的や理念を繰り返し伝え、的確な決断をしていくことが、強く明確なチームづくりに繋がります。

そして代表者の役割は現場の声(保護者の声、コーチの声)が集まる仕組みをつくり、常にそこに対してルール、仕組みを設定し続け、改善し続けることです。
この権限は他のコーチに渡さず責任を持って運営に全力を注ぐことが必ず良いチームへの育っていくと思います。

まとめ

少年サッカーチームの運営には、保護者の協力とチーム代表者の決断力が不可欠です。
皆さんがそれぞれの役割を担い、チーム全体で支え合いながらベストな形を目指していければと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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