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施設行事:もちつき大会を振り返る😄

高齢者施設で管理栄養士をしています。
先日、もちつき大会を行いました😃
開設7年目にして初めてのもちつき。
実施まで長い長い道のりがあったのです。。。

ご存知のとおり、おもちは喉詰めリスクがとても高い食材。
毎年お正月には悲しいニュースが流れます。
リスクは高いけれど、高齢者にとってはハレを表す特別な食べ物であることも事実✨
私たちスタッフはこれをどう捉えるか、5年以上話し合いをしてきたのです。

スタッフの思いの対立

『喜んでもらいたいからもちつきをしよう!』と息巻くスタッフは、リスクを十分に見ようとはしていない。そう感じていました。
勢いで力ずくで進めようとするスタッフもいて、そういう姿を見れば見るほど、私は頑固になって『しません!』と言い張っていました。

私としては、喜ばれるのは分かっているから本当はするべきなのだろう、と思いつつ、
でも万が一を考えると、怖い気持ちの方がどうしても大きい。
そして、日常の厨房業務と同時進行でもちつきの準備、おもちを食べられない方にお出しするソフトもちの調理、さらに、もちつき1時間前からは常に大量のお湯を沸かして・・・というのはどう考えても組み立てが難しい。
私が中途半端な気持ちでしても上手くいくはずがない、という思いがありました。
納得できないままでは、することができない。

そういう頑なな私を見て
『管理栄養士抜き、リスクを言うスタッフも抜きで、したいスタッフだけで進めよう!』という動きが💦💢💢💨
さすがにその時は、施設長がストップをかけてくれましたが。。。

そんなこんなで、言い合いにもなったし、疎外しようとされている空気も感じたし、普段の業務までもしづらくなって、気持ち的に追い込まれた時期も正直ありました😞

どうして実施に至ったのか

慎重派の私たちも、ご利用者が喜ぶことはしたい、という気持ちはもちろんあって、反対ばかりしているのも違うのではないか、と思うようになったのです。
そして、したいしたいと息巻いていたスタッフも、リスクをちゃんと見て、私たちが怖れる気持ちを理解しようと歩み寄ってくれたのです✨

年月を経て、言い合いもあったけれど話し合いを重ねて、
🔸どういう形ならできるか
🔸どうしたらリスクを最小限に抑えられるか
🔸万が一 喉詰めが起きた場合に備えて、対応の周知や勉強会を行う
という考えに行き着きました。

実施が決まってから

意外にスムーズに進んだのです!
心配した厨房業務との同時進行については、
『もちつきの日だけ、この業務は介護スタッフで担当してほしい🙇』とお願いして快く応じてもらえました。
ちょっとモヤッとする強引さがあるときには、
『大丈夫ですか?』
『気持ち、ついていってます?』と
案じてくれるスタッフがいてくれる✨
実は最初に一番言い合ったスタッフです。

いつの間にか信頼関係が築かれて、一番頼りになる存在になっていました👀
相手にとっても同様で、私を信頼できる・相談できる存在だと感じてくれていることがしっかり伝わってきました。

そして当日

もちつきは大成功🙌
ご利用者のつき方や丸め方は、当然ながら私たちスタッフよりずっとお上手✨
人生の大先輩」「様々経験してこられた方々」と改めて敬いの気持ちを感じ、これからも大切に丁寧に寄り添いたいと強く思います😌
そして進行も、予定スケジュール以上にスムーズでした✨

ご利用者もスタッフも盛り上がりました。
でも食べるにはちょっと盛り上がりすぎ💦
これまでの喉詰め事故を振り返ってみても、スタッフが高揚しているときが一番危ない❕

ヒヤヒヤしておもちを小さくしたり『ゆっくりよく噛んでね』と声をかけている私を見た、先の信頼おけるスタッフが、
『今、もち(リスク高い食材)食べてるから❕』とスタッフに冷静さを取り戻す一言を言ってくれました。
これがとても有り難かった。。。

振り返ってみて

実施まで5年以上。
本当にいろいろありました。
楽しみにしながらも叶わずに、旅立たれた方には申し訳なく思います。
でも私たちには必要な年月と葛藤でした。
そこから信頼が生まれるとは思ってもいませんでした。

ひとつ成長したチームで、これからもご利用者の日常を支えていきます😃
そして、このような張り合いにつながる機会を多く作って、暮らしの彩り・豊かさを大切にしていきたいなぁと思います😊


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