No.115食品って何?(吸収)
おはようございます。
No.114「消化」からの続きです。
小腸で最小まで「消化」された各栄養素は、腸粘膜から毛細血管やリンパ管に取り入れられ、必要な組織に運ばれる、これを「吸収」と言う。
ほとんどの栄養素は小腸粘膜の絨毛から吸収される。
◼️栄養素の消化・吸収
①炭水化物
糖質はブドウ糖や果糖などの単糖類に分解され、小腸で毛細血管に取り込まれる。
門脈に流入して肝臓を経て、血糖として各組織に運ばれ、エネルギーとなる。
余剰分の血糖はグリコーゲンとして、肝臓や筋肉に蓄えられる他、体脂肪として皮下や腹腔内に蓄えられる。
②脂質
脂肪が脂肪酸とグリセロールに分解され、小腸の細胞内で再び脂肪に合成され、コレステロール、リン脂質、たんぱく質と結合してキロミクロン(リポたんぱく質の1つ)となると、リンパ管を経由して、胸管を通り、血液中に入って各所でエネルギー源として利用される。
グリセロールは門脈経由で肝臓に運ばれる。余剰分は脂肪組織で中性脂肪となって貯蔵される。
③たんぱく質
ペプチドからアミノ酸に分解され、小腸で毛細血管に取り込まれる。門脈系から肝臓に運ばれ、血液を経て各組織で必要なたんぱく質に合成される。余剰分はエネルギーを産出するのに使われる。
④ビタミン
水溶性ビタミンは小腸の毛細血管から速やかに吸収される。
脂溶性ビタミンは脂質として吸収されるため、膵液や胆汁の分泌不良などで脂質の吸収が低下している時は吸収が阻害される。
⑤無機質
小腸及び大腸で吸収される。胃腸の環境によって吸収率が変化する。
◼️消化吸収率
糖質>動物性たんぱく質>脂質>植物性たんぱく質
次回に続きます。