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No.264食品って何?(鉄)

おはようございます。

今日はミネラルの中の「鉄」を書きます。

◯血液の成分として働くミネラル
体内の鉄は、「機能鉄」と「貯蔵鉄」の2種類に大きく分けられる。
機能鉄は、体内の鉄の約70%を占め、赤血球のヘモグロビンや筋肉中のミオグロビンの構成成分として働く。
残りの約30%は、貯蔵鉄で、肝臓や骨髄、筋肉などに蓄えられ、機能鉄が不足した時に利用される。
機能鉄である赤血球のヘモグロビンは、全身に酸素を運び、細胞の代謝をスムーズにする働きがある。
また、同じ機能鉄である筋肉中のミオグロビンは、筋肉に酸素を蓄え、筋肉をスムーズに動かす働きをしている。
この他、ごくわずかだが鉄は酵素の構成成分となっており、エネルギー代謝に重要な役割を果たしている。

貯蔵鉄は、偏った食事やダイエット、女性の場合は、月経などによって機能鉄が不足したときに、血液に溶け出して不足分を補う働きがある。
そのため、一時的に鉄が不足しても、すぐに貧血などの症状が現れる事は無い。不足した状態が長く続き、貯蔵鉄が少なくなったときに、鉄欠乏性貧血などの症状が現れる。

⚫️鉄には、赤身の肉や魚、レバーなどの動物性食品に含まれる「ヘム鉄」と、野菜や海藻、大豆などの植物性食品に含まれる「非ヘム鉄」があり、ヘム鉄の方が体の吸収率が良いとされている。
ただし、非ヘム鉄でもビタミンCやタンパク質と一緒にとると吸収率が良くなる。
また、コーヒーやお茶、ワインなどに含まれるタンニンは鉄の体内への吸収を阻害するので、鉄を摂取したいときには避けた方が良い。

⚫️鉄を多く含む食品は、ヘム鉄の中では、レバー(鶏、豚、牛)、しじみなど、
非ヘム鉄の中では、ひじき、ほうれん草など。

次回に続きます。

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