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No.113食品って何?(無機質)

おはようございます。

No.112のビタミンに続き、今日は無機質(ミネラル)について書きます。

◼️成分と働き
人体に構成する元素は役立つ約96%が、酸素、炭素、水素、窒素で、この4つの元素を除いた役立つ約4%が無機質。
いずれも体内では生成できないため食品から摂取する必要がある。
主な働きは、
・骨や歯を構成する
・酵素の成分となり、その働きに関わる
・体の機能を調整する

◼️分類と種類
1日の摂取量によって「多量ミネラル」と「微量ミネラル」に分けられる。

⚫️多量ミネラル
①カルシウム(Ca)
体内に最も含まれ、その約99%が骨と歯の構成成分となる。ビタミンD、乳糖、たんぱく質などと組み合わせると吸収が高まるが、シュウ酸やリンを過剰に摂取すると吸収が妨げられる。

②リン(P)
体内にはカルシウムの次に多く含まれ、骨や歯を作る働きがある。多くの食品に含まれる他、食品添加物としても使用されるため、不足することは少ない。過剰症状は、カルシウムの吸収低下など。

③カリウム(K)
98%が細胞内に存在する。ナトリウムとバランスを保って、体液の浸透圧を調整する、血圧を下げるなどの働きがある。多くの食品に含有されるため、通常の食生活で不足することは少ない。

④ナトリウム(Na)
細胞内液よりも細胞外液に多く存在する。細胞内に存在するカリウムとバランスを保って、体液の浸透圧を調整する。多くの食品に含有されるため欠乏症はあまり気にする必要はないが、過剰摂取では高血圧や胃がんの危険因子になるため注意が必要。

⑤マグネシウム(Mg)
カルシウムやリンと共に骨の構成成分となる。さらに体内の300種類以上の酵素反応に関与。

◼️微量ミネラル

①鉄(Fe)
食品中の鉄には、動物性食品に含まれるヘム鉄(吸収されやすい)と、植物性食品に含まれる非ヘム鉄(吸収されにくい)がある。ヘモグロビンの材料になる。主な欠乏症に貧血がある。

②亜鉛(Zn)
細胞の形成や新陳代謝を促す働きがある。食物繊維や鉄、銅などの過剰摂取によって吸収が妨げられ、欠乏すると味覚障害を発症する恐れがある。

③銅(Cu)
鉄からヘモグロビンを作る時に必要な物質なので、鉄の摂取が十分であっても銅が不足すると貧血になる。

④マンガン(Mn)
肝臓や膵臓に存在。生体内では、そのほとんどが甲状腺に存在し、成長や代謝を促す甲状腺ホルモン「サイロキシン」の成分として重要な役割を担う。

⑤セレン(Se)
胃や肝臓、さらに膵臓から分泌される酵素の成分に含まれ、体内の過酸化を防ぐ。

⑥クロム(Cr)
尿や毛髪に含まれ、正常な糖質や脂質の代謝の維持に関与。

⑦モリブデン(Mo)
肝臓や腎臓に含まれる。酵素の働きや、糖質・脂質の代謝を助けたり、鉄の利用を高めたりする。

次に続きます。

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